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藤原季節/宮沢氷魚

11月15日、東京・月島にて、今泉力哉監督最新作『his』のトークイベント付きホットペッパー独占試写が行われ、映画初主演の宮沢氷魚と、藤原季節が登壇した。

本作は、恋愛映画の旗手・今泉力哉監督が、二人の青年の恋愛を題材に、「好きだけではどうしようもない」恋愛の‟その先”を描いた意欲作。
恋愛の行く末だけでなく、同性の二人が子供を持ち、家族として世間とどう向き合い、生きていくのか・・・彼らを待ち受ける社会との関わり方や偏見、差別、優しい眼差し等が描かれている。
宮沢氷魚(みやざわひお)は、周囲にゲイだと知られることを恐れ、東京からひとり、田舎にやってきた主人公・井川迅(いがわ しゅん)、そして、迅の忘れられない恋人・日比野渚(ひびの なぎさ)を、藤原季節(ふじわらきせつ)が演じる。
トークイベントでは、岐阜県白川町での撮影中、同じロッジで10日間にわたる同棲生活をしていた二人の撮影エピソードなどが披露された。
イベント最後には、抽選で1名のお客さんに、二人のサイン入りプレスシートをプレゼントすることに。抽選番号をひく間、藤原季節は宮沢氷魚に「今日はしゃべりすぎちゃってゴメンね」とひとこと。それほど、藤原季節は宮沢氷魚“愛”全開のトークだった。
『his』は、2020年1月24日(金)公開。

トークイベントレポート

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完成作品を観て

– 撮影前はものすごいプレッシャーを感じられたということですが、実際に完成した作品をご覧になっていかがですか?

宮沢氷魚(井川 迅 役)
僕たちは、撮影中はモニターなどを見る機会がなかったので、観客の皆さんと同じような感覚というか、出演者というよりも一視聴者として見れた不思議な作品でした。

藤原季節(日比野渚 役)
撮影中は正解が無いということに悩まされちゃって、自分たちはどこに向かって進んでいるんだろう?って思ってました。
でも、出来上がった作品を見た時に、ラストシーンの最後の最後のセリフを聞いて正解を感じました。なので、見終わった時、2人で握手したよね?

宮沢氷魚
握手した。あの最後のシーンは強烈だよ。大好き。

藤原季節
空ちゃん(外村紗玖良演じる日比野空)が転んじゃったのも、最後の空のセリフも、台本に無かったんだけど、その瞬間、性別とか役割とかいろんなものを越えて大人が駆け寄るわけですよ。俺はそこになんか真実があったなって思って。あのシーン、大好きなんですよ。

宮沢氷魚
本人のアドリブというかね。

藤原季節
いやもう、外村紗玖良(そとむらさくら)は凄いんですよ。

お互いの印象

– 今泉監督が、お二人のことを「人として誠実で魅力的」と言ってますが、お二人はお互いのことをどんなふうに思ってますか?撮影中と撮影後でなにか印象は変わりましたか?

藤原季節
僕はね、もう会う度に好きになっちゃう。氷魚くんの話はマジで何時間でもできるよ。

宮沢氷魚
ありがとう(笑)
僕らけっこう合同取材を受けてるんですけど、毎回、違うことを言ってくれるもんね。なので僕もなんか違うこと言おうと思って焦っちゃって(笑)

藤原季節
でもさ、“熱い”としか出てこないじゃん(笑)

宮沢氷魚
でもほんとに熱い男なんですよ。僕が今まで会った俳優さんの中でもトップ3に入るくらい熱い役者。皆にも見せたいくらい、季節くんの台本はボロボロになるまで読み込まれてて、メモもたくさん書いてあるんです。
逆に僕は台本はカバーに入れて、折り目もなるべくつけたくない人ので、(季節は)熱くていいな!って思って尊敬しています。

藤原季節
僕、台本がボロボロになるまで準備していったにも関わらず、現場ではほんとになんにも考えてないんですよ。氷魚くんの隣に座ってると、なんにもしなくていいと思えるような安心感があるんです。居心地がいいなって。

宮沢氷魚
ありがとう。

– お二人は一見真逆のように見えて、絶妙のコンビネーションですね。

宮沢氷魚
タイプで言うと違うけどね。趣味も生活リズムも。でも、初めて季節くんに会った時からなんとも言えない似たような空気感というか、共通するものがあって。
最初、『his』のオファーがあった時、相手役が藤原季節って聞いて、写真や動画を見て、この人と映画できるかな、大丈夫かなって思ってたんですよね。
でも、会ったその瞬間に、「大丈夫だ」って感じました。

藤原季節
それが今日判明したよね。お互いそう思ってたって。僕も初めて会った瞬間に「大丈夫だ!」って思ったんです。

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10日間の同棲生活

– 本作は岐阜県白川町で撮影されていて、お二人はロッジで一緒に暮らされていたそうですが、役作りに生かされたことや思い出がありましたらお聞かせください。

宮沢氷魚
最初はイヤだったよね?

藤原季節
イヤだった。だって俳優同士で一緒に生活するなんて考えられない。

宮沢氷魚
朝から夜までずっと、季節くんと外村紗玖良ちゃんと3人でいたから、撮影後の夜くらいは自分の時間がほしいなって思ってたんですけど、でも一緒に住んでみたらすごく楽しかったし、この作品に関しては一緒に住んでなきゃわかんないことや感じられないことが多々あったので、いい思い出になりました。

藤原季節
「季節くーん、お風呂湧いたよ」とか言ってくれてたのが、今はそれが無いから寂しくなっちゃって(笑)

– お食事は?

宮沢氷魚
お鍋とか作ることがありました。白川ってスーパーマーケットの1店舗しかないんですが、そこで具材を買ってきてもらって鍋を作ったんです。キノコとタケノコたっぷりの鍋を。

藤原季節
氷魚くんってどんな鍋と作るんだろうって思って、フタを開けたら、タケノコがめっちゃ入ってて(笑)渋っ!って思って。
でもいろんな種類のキノコも入ってて、めっちゃ美味しかったなぁ。

宮沢氷魚
季節くんが作ってくれた鍋もめっちゃ美味しかったんですよ。

藤原季節
白川町のスーパーマーケットは野菜がいっぱい売ってて、ネギとかもすごい束で売ってるんですよ。だからこれら全部鍋にぶち込むかって思って。
そしたらすざましい量になってしまって。

宮沢氷魚
フタが閉まんなかったよね(笑)

藤原季節
なので、なみなみの鍋を持ってスタッフさんところを「鍋です~」って2人で回って(笑)
今泉監督も食べてくれたよね。

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本作の注目点

– 本作のここに注目して観てほしいっていうのを教えて下さい。

藤原季節
僕の演じる渚が最低なクズなヤツっていう意見はすごくわかるんですよ。それは渚自身がいちばん感じてることなので。でもなぜ、奥さんも娘もいる渚が、迅(宮沢氷魚)に会いに行かなきゃいけなかったかということに着目して観ると、いろんなことが想像できます。渚が「迅(しゅん)がいなければ生きていけない」って言っているのは、迅がいなかったら死にたいって言ってるのと同じなんです。それぐらいの精神状態で渚は迅に会いに行く。そうすると渚のいろんなクズに見える行動も理由があるということが紐解かれていきます。

宮沢氷魚
この作品は、一見、迅と渚の物語と思いきや、実はそうじゃなくて、僕たちが繋がっている人間との物語でもありますし、僕たちが繋がっていない人間同士の物語でもあるので、フォーカスするところを変えてみたら、また新しい物語が見えてくると思うんです。最初見たら、迅と渚の愛の物語という認識をすると思いますが、二度、三度と観ると、迅と美里(松本穂香)の物語であったりとか・・・

藤原季節
最高!!大好き!

宮沢氷魚
何とも言えない表情するんだよね。

藤原季節
美里ちゃん、切ないよねぇ。

宮沢氷魚
あの時の松本穂香はヤバかった。

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藤原季節/宮沢氷魚

映画『his』

【ストーリー】
井川迅は周囲にゲイだと知られることを恐れ、ひっそりと一人で田舎暮らしを送っていた。そこに、6歳の娘・空を連れて、元恋人の日比野渚が突然現れる。「しばらくの間、居候させて欲しい」と言う渚に戸惑いを隠せない迅だったが、いつしか空も懐き、周囲の人々も三人を受け入れていく。そんな中、渚は妻・玲奈との間で離婚と親権の協議をしていることを迅に打ち明ける。ある日、玲奈が空を東京に連れて戻してしまう。落ち込む渚に対して、迅は「渚と空ちゃんと三人で一緒に生きていたい」と気持ちを伝える。しかし、離婚調停が進んでいく中で、迅たちは、玲奈の弁護士や裁判から心ない言葉を浴びせられ、自分たちを取り巻く環境に改めて向き合うことになっていく――。

【クレジット】
宮沢氷魚 / 藤原季節
松本若菜  松本穂香 / 外村紗玖良  中村久美
鈴木慶一  根岸季衣  堀部圭亮  戸田恵子
監督:今泉力哉
企画・脚本:アサダアツシ
音楽:渡邊 崇
製作プロダクション:ダブ  企画製作:メ~テレ  製作:映画「his」製作委員会  配給・宣伝:ファントム・フィルム
©2020映画「his」製作委員会 (日本/5.1ch/カラー/127分)
公式サイト:https://www.phantom-film.com/his-movie/

2020年1月24日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

場面カット

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