4 0 0 年前の姿をそのままに奇跡の木造建築で文化を継承。豪華絢爛、上洛殿公開

名古屋城本丸御殿

名古屋市観光文化交流局 名古屋城総合事務所は、「ものづくりの技、心、自然環境の大切さ」を後世に伝える一大文化事業として、江戸期最先端技術の粋を集めた近世城郭御殿の最高傑作「名古屋城本丸御殿」の10年に及ぶ復元計画を進めてきていたが、2018年6月8日(金)にいよいよ完成公開を迎え、その全容がお披露目されることとなった。

6月9日にはオープニングセレモニーが開催され、「名古屋城アンバサダー」に就任することとなった名古屋出身の俳優・舘ひろしさんも駆けつける。

「名古屋城本丸御殿」は、尾張藩主の住居かつ藩の政庁として、1615(慶長20)年に徳川家康の命によって建てられた、日本を代表する近世書院造の建造物で、総面積3,100㎡、木造平屋建こけら葺き書院造、13棟の建物で構成されている。
1930(昭和5)年には天守閣と共に、城郭として国宝第一号に指定され屈指の名城として知られていたものの、1945(昭和20)年の空襲により建物の全てを焼失。
しかし幸いにも焼失を逃れた、1049面の障壁画、309枚の実測図、約700枚の写真、約2000個の礎石など、他に例を見ないほどの豊富な史料が保管されており、様々な分野の専門家の協力を得て2009年1月から待望の復元工事に着手し、2018年の江戸幕府将軍が宿泊するために建造された最も豪華絢爛な「上洛殿」などの完成をもって、10年をかけた復元計画を終える予定。
名古屋文化の原点ともいえる「名古屋城本丸御殿」は、木曽の森で数百年の時を刻んだ檜を使用するなど、原則として旧来の材料により再現している他、復元により伝統技術や技法を受け継ぐとともに先人の技や知恵を未来へと継承し、名古屋の活性化につながるを拠点を目指すという。

オープニングセレモニー
日時:平成30年6月8日(金)9:10~9:30
会場:名古屋城本丸御殿玄関車寄前
内容:お祝いのうた(西城幼稚園のみなさん)、挨拶(名古屋市長 河村たかし)、来賓祝辞、名古屋城アンバサダー就任セレモニー (舘ひろし氏)、くす玉割り

舘ひろし

復元概要
●建物概要:木造平屋建こけら葺き*(一部本瓦葺き)書院造  延べ面積:約3,100㎡
●復元時期:将軍の上洛殿として使用され、書院造の典型的な意匠をもつ寛永期/1624年~1644年
●復元目的:本丸御殿の歴史的意義を踏まえ、焼失前と同様の文化的価値を有し、かつ市民の財産として活用できるように復元
●復元手法:原則として、旧来の材料・工法による旧状再現
●復元意義:「ものづくりの技、心、自然環境の大切さ」を後世に伝える一大文化事業
市民の新たな誇りの創出/名古屋城の価値と魅力の向上/名古屋圏の活性化につながる大交流の拠点/匠の熟練の技を後世に継承
*こけら葺き:3mm程度の厚さに削った木材の薄板を一枚ずつ竹釘で打ち付け、屋根の下から上に向かって少しずつずらし重ねる日本特有の屋根葺き手法。

スケジュール
2009年(平成21)復元工事着手
2013年(平成25)第一期公開(玄関・表書院など)
2016年(平成28)第二期公開(対面所・上御膳所)
2018年(平成30)完成公開(上洛殿・湯殿書院・黒木書院など)

名古屋城本丸御殿

名古屋城本丸御殿

名古屋城本丸御殿

名古屋城本丸御殿

名古屋城本丸御殿完成公開トレーラームービー(short ver.)

アートディレクターは、廣村正彰氏

名古屋城本丸御殿完成公開へ向けたアートディレクターは廣村デザイン事務所の廣村正彰氏。メインビジュアルや制作物など、総合的にディレクションした。

廣村正彰氏  Masaaki Hiromura
グラフィックデザイナー 廣村デザイン事務所主催
1954年愛知県生まれ。多摩美術大学客員教授、一般社団法人ジャパンクリエイティブ代表理事。グラフィックデザインの他、商業施設や美術館などのサインデザイン、CI、VI計画を多く手がける。主な仕事:日本科学未来館、横須賀美術館、9h ナインアワーズ、すみだ水族館、あべのハルカス、台中国立歌劇院、そごう・西武、ロフトなど。主な受賞歴: 毎日デザイン賞、KU/KAN賞、SDA大賞、グッドデザイン金賞他。近著『デザインからデザインまで』。

廣村正彰
廣村正彰 氏

スペシャルムービー

2018/2/28に公開した予告映像「名古屋城本丸御殿」完成公開トレーラームービーに引き続き、本編となるスペシャルムービーを公開予定。

名古屋城本丸御殿スペシャルムービー 5/30公開予定
監督:山城大督
音楽:蓮沼執太
公開サイト http://honmarugoten.jp

山城大督氏 Daisuke Yamashiro
美術家・映像作家。1983年大阪府生まれ。名古屋市在住。京都造芸芸術大学講師。映像の時間概念を空間やプロジェクトへ応用し、その場でしか体験できない《時間》を作品として展開する。アーティスト・コレクティブ「Nadegata Instant Party」メンバー。東京都現代美術館、森美術館、あいちトリエンナーレ2013など全国各地で作品を発表。第18回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品受賞。

山城大督
山城大督 監督