のん - 青少年読書体験推進キャンペーン「よむ、つたえる、かわる。」
のん / サンキュータツオ

2月4日、国立オリンピック記念青少年記念センターにて、青少年読書体験推進キャンペーン記念イベント「よむ、つたえる、かわる。」に、のんさんとサンキュータツオ(お笑いコンビ「米粒写経」)さんが登壇し、U18(18歳以下の青年)に本を読む楽しさを語りました。
また、第二部では「U-18にすすめたい本」をトークスキルでプレゼンするビブリオバトル決勝大会が行われ、優勝者には、のんさんからトロフィーの授与がありました。

のんさんの朗読でスタート

イベント開始に先立って、参加者に配布された冊子冒頭に掲載されている、文月悠光さん作詩の『旅する瞳』を、コトリンゴさんの「あたま、こころ」という曲に乗せて、のんさんが朗読。昨年末に、のんさんが出演した朗読劇「ラヴ・レターズ」を彷彿とさせるしっとりとした朗読に会場の観客は大きな拍手を送りました。
『「旅人になりませんか?」本棚の陰から聞こえたささやき。それが物語への招待状だった。』で始まるこの詩は、読書と縁遠いかもしれない中高生たちに呼びかける気持ちで書かれた詩だそうです。
のんさんの朗読を間近で聞いたサンキュータツオさんは、「今日は来て良かった!朗読は、詩の内容と読む人のバランスが良くないと入ってこないものですが、(のんさんの朗読は)グイグイ入ってきますね!」と大変感激していました。

のん - 青少年読書体験推進キャンペーン「よむ、つたえる、かわる。」

ビブリオバトル頂上決戦 U-18にすすめたい本

書店や大学からの選抜者6組が、U-18(18歳以下)にすすめたい本をプレゼンしました。プレゼンを聞いた会場からの投票でランキングを決めます。
見事、グランドチャンプに輝いたのは、紹介本「虚人たち(筒井康隆 著)」紀伊國屋書店の瀨部貴行さん。のんさんからトロフィーの授与が行われました。
その他、準グランドチャンプは、ときわ書房の近藤隆さん(「見えない都市」(イタノ・カルヴィーノ 著))。
ゲストのサンキュータツオさんの著作「学校では教えてくれない!国語辞典の選び方」は第3位でした。

のん - 青少年読書体験推進キャンペーン「よむ、つたえる、かわる。」
グランドチャンプ受賞 紀伊國屋書店・瀨部貴行さん / のん

青少年読書体験推進キャンペーン記念イベント「よむ、つたえる、かわる。」
■主催:独立行政法人 国立青少年教育振興機構/公益財団法人 文字・活字文化推進機構 ■協力:活字文化推進会議/読売新聞社

のん×サンキュータツオ トークイベント

読書を好きになったきっかけ

のん
「まっくろネリノ」という絵本が好きで、図書室に行って何度も借りて何度も読んでいました。

サンキュータツオ
昔は読書が苦手でした。それは、いちど読み始めたら最後まで読まなくちゃとか、その間は他の本を読んだらいけないとか思い込んでたから。
そうじゃなくて好きなように読めばいいって気づいてからは、2~3冊持ち歩いて時間に合わせて自由に読むというようになりました。

のんさんが好きな本は?

のん
高校生の時に読んだ「氷の海のガレオン/オルタ」です。
当時、自分のコンプレックスとか自己中な性格を自己否定していたんですが、この作品に登場する女の子は、自分の思うように突っ走って、正直に生きているところが共感できたからです。

マンガをきっかけにした読書

のん
『バクマン』がすごい好きですね。あと『ギャグマンガ日和』が好きです。
あと、野球マンガを読んでから、野球はぜんぜん詳しくないんですけど、実際の野球を見るようになりました(笑)

映画『この世界の片隅に』も原作はマンガ

サンキュータツオ
素晴らしい映画でした。あの作品は、当時の人々の生活を正確に描いていて、それは、今和次郎先生著作『考現学入門』に通じるところがあります。 当時のガラスの補修の仕方とか、今となってはわからない、当時あまりにも普通すぎて記述されていなかった情報。その世界観が、『この世界の片隅に』と大きく通じるものがあるんです。
『この世界の片隅に』も家の本棚のシーンがあって、私はすごい気になるんです。本棚を見るとそこの住民のいろんなことが想像できるので。

のん
そうなんですね。本棚のシーンは注目できてませんでした(笑)

のん - 青少年読書体験推進キャンペーン「よむ、つたえる、かわる。」

冊子に掲載されたインタビューはホント?

「読書は映画館で映画を観るのに似ている」と、来場者に配布された冊子に掲載されているのんさんのインタビュー記事を問われて。
(このあとのMCさんとのやりとりで、冊子掲載のインタビューのぶっちゃけを語って会場の笑いを誘うのんさん)

のん
私は本を読み始めて、思ったのと違うなと思っても最後まで読みます。映画も、途中で席を立つことができないので、似ているなと思います。
っていうのを、インタビュアーさんに言わされたような気がします(笑)
(会場笑)
あっ、でも、その時はそのように思ったと思います(笑)

のん - 青少年読書体験推進キャンペーン「よむ、つたえる、かわる。」

人との出会いと読書の出会いは似ている?

のん
私は人と面と向かって向き合うのは苦手なところがあって、本を買う時もそうです。

サンキュータツオ
なるほど!「本見知り」っていうわけですね。

のん
すごい!今できた言葉ですか?

サンキュータツオ
今できた言葉です(笑)

読書は他者への興味をあおるきっかけになる?

のん
その話もインタビュアーの方が「今朝、そういう場面に遭遇した」っておっしゃってその話になりました(笑)

サンキュータツオ
インタビュアーのせいかい!
(会場笑)

読書から役作りしたLINEモバイルCM

MC
読書という体験が女優という表現活動に活かされるということがあるそうで、LINEモバイルのCMも監督から事前に小説を読むように言われたそうですが?

のん
江國香織さんの『デューク』を読んできてほしいと言われ、それを読んで撮影に臨みました。
監督からは、『デューク』に出てくる女性の気持ちと、ワンコの気持ちと両方を演じてほしいと言われました。

MC
それは難しいですね!

のん
絵コンテをもらった印象と『デューク』を読んだ時の世界観がリンクして感覚がつながりましたし、(撮影は)楽しかったです。

のん - 青少年読書体験推進キャンペーン「よむ、つたえる、かわる。」

女優をしていて読書が活かされたことは?

のん
台本はト書きで書かれていて、そこからみんなで一から役を作って、自分の中で想像を膨らませていくという作業が必要で、(読書は)活かされているんだなと思います。

10代のみなさんへメッセージ

のん
10代の時にしかない感覚で作品を受け取ることができると思うので、ぜひ、本を楽しみましょう。

表情豊か!のんさんフォトギャラリー

MCの方を翻弄しつつ、自由でとても楽しそうだったのんさんの表情の七変化をたっぷりと。

 

[写真:Ichigen Kaneda / 写真・記事:Jun.S]