のん
舞台初挑戦となる のん

8月7日のプレビュー公演を皮切りに、女優のんが初舞台に挑む。劇作家・演出家・女優の渡辺えりが主宰し、昨年結成40周年を迎えた「オフィス3○○(さんじゅうまる)」の新作音楽劇『私の恋人』だ。そこに小日向文世も加わり、3人が、時・性・物理を超えて30の役を演じる。まもなく稽古が始まるというのんさんにインタビュー。舞台への意気込み、そして、小日向親子との不思議な縁について語ってくれた。(ビデオメッセージ&フォトギャラリー)

音楽劇『私の恋人』

音楽劇『私の恋人』の原作は、今年、第160回芥川龍之介賞を受賞した上田岳弘が、2015年に発表した同名小説。上田は、同作で第28回三島由紀夫賞を受賞している。
渡辺えりが脚本・演出を手がける舞台版は、上田の同名原作の世界観はそのままに、渡辺流のアレンジを加えていくという。
渡辺えりと上田岳弘との縁は、2015年に渡辺えりの還暦特別公演として上演した『ガーデン ~空の海、風の国~』(1997年初演)を上田が観劇したことから始まる。『ガーデン〜』と、『私の恋人』の世界観が似ていると感じた上田が劇場に足を運んだ。
その後、「オフィス3◯◯」の40周年記念公演として、上田の『塔と重力』をベースにした、『肉の海』を上演。これの評判がとても良かったことから、渡辺えりは、自身が最初に読んだ『私の恋人』を次にやりたいという思いに至った。
音楽劇『私の恋人』は、原作小説とは9割変えてるそうだが、原作者・上田は快諾。楽しみにしているという。
小日向、のんの参加に関し、渡辺は、「一緒に3◯◯の舞台をやりたいと前から言い続けてくれた小日向さん、そして! 『あまちゃん』で共演した時から、いつかやろうと誓いあったのんちゃん。やっとその思いが実現します」とコメントしている。

私の恋人

のん
チラシのポーズをアレンジシて再現!

のん インタビュー

のん

音楽劇とはどんな舞台?

– 本舞台は「音楽劇」になると伺いましたが、どんな舞台になりそうですか?

のん
えりさんからは、「歌って、踊って、演技するよ。できるよね?」って言われてます。
まだ台本が20ページしか届いてないので(※インタビュー時)、全体像は見えてないんですけど、音楽劇ということでガッツリ歌い、踊るんだと思います。

– のんさんはライブをされているので、歌うことについてはお手の物という感じでしょうか?

のん
舞台も初めてですし、お芝居の中で役が歌って表現するということも初めてなので、どういう感じになるのかなぁっていうのは、稽古しながら掴んでいかなきゃなと思っています。
今、1曲だけ届いているんですけど、えりさん曰く、その1曲がいろんな形で皆んなで歌っていくということは聞いています。
20ページの台本の中では、2シーン、歌うところがありますが、めちゃくちゃおもしろいなと思いました。

– えりさんから演出方針についてお話がありましたか?

のん
(チラシを指さして)このキービジュアル撮影をした時は、えりさんが「3人が同一人物に見えたいんだ」っておっしゃってて、クロマニョン人から始まって、第二次大戦中のユダヤ人、現代の日本人を3人が演じるんですけど、これが一つの魂が生まれ変わっているという設定で、一人の男を、えりさん、小日向さん、のんで演じ分けます。で、それぞれが同一人物に見えるようにしたいということです。

私の恋人

– なんと!そういうことですか。それは見どころですね!

のん
ですね。一人の男を3人で演じ分けて。クロマニョン人から始まっているのでどうなるんだろう?って、私も未知の世界(笑)
キービジュアルで3人が重なっているのは、一つの魂が時代を超えて同一人物なんだということを表現しています。一つの魂から3人が飛び出ているというイメージです。

– 「30の役柄をたった3人で演じる」とありますが、のんさんはその他の役もされますか?

のん
はい。主人公の現代人男性を軸として、10役くらい演じることになると思います。
今手元に届いてる20ページの台本の中でも、もう役が代わる代わる変わっていっているので、もうすごいことになると思います(笑)

のん

初舞台への意気込み

– 本舞台に対して、のんさんの意気込み・取り組みを教えてください。

のん
やっぱり初めての舞台なので、お2人の足を引っ張らないように頑張らなきゃなって思っています。毎日、違うお客さんの前で同じセリフを放って舞台に立つのってどんな感覚なんだろうとドキドキしています。

– 1日2公演の日もありますしね。

のん
そうですね。なにもかも初めてで緊張しています。このお二人と一緒に演じられるっていうのが私はすごい幸せで、えりさんと小日向さんとの舞台面白いに決まってる!と思っているので、お二人にしがみついて溶け込めていけるよう頑張ります。その中で硬くならずに自由に動けるようになりたいなと思っています。

俳優・小日向文世の役に向かう姿勢をヒシヒシと

– 本舞台について小日向文世さんとはもうお話をされましたか?

のん
(キービジュアルの)撮影の時にお会いした時は、まだ台本が上がってきていないので、内容のお話はあまりできなかったんですけど、現場で写真撮影だけでも小日向さんの表現するエネルギーを感じました。
(キービジュアルの撮影では)どういう写真にするかどんな表現にするかどんどん溢れてくる感じあって、ものすごい集中力だ、と思いました。そこにいる全員を作品世界に持っていく力というか、その引力みたいなものに圧倒されました。表現の上での引っ張っていく力っていうのを目の当たりにしました。

– これから稽古が始まるとどうなるのか楽しみですね。

のん
はい。楽しみでもあり、怖くもあり(笑)わくわくしてます。

のん

渡辺えりとの舞台共演の経緯

– 渡辺えりさんと共演されることになった経緯を教えてください。

のん
えりさんとは、作品で共演させていただいた時から優しくしていただいて、私がえりさんの舞台を観に行ったりとかしてお会いする中で、「舞台やらないの?」とか、「私の劇団のお芝居に出てよ」と言ってくれてました。
私も「出たいです」って言って、えりさんも「やろうよ!」って二人で約束していました。
そして、“のん”になってからスケジュールの関係だったりとかですれ違いはあったんですが、今回やっと叶いました。

– えりさんとの舞台が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

のん
めちゃくちゃ嬉しかったですね。初舞台っていうことで緊張するんですけど、 楽しみだなという感情の方が大きかったです。

小日向親子との不思議な縁

のん
映画『星屑の町』(2020年公開予定)では、小日向文世さんの息子さんの小日向星一さんと共演させていただいているので、小日向文世さんから「星一と一緒にやるんでしょ~? のんちゃんと共演するって聞いてビックリして。よろしくね!」って言っていただいて、「こちらこそです!」というようなお話をしました。
そのあと星屑の現場で星一さんからもご家族でのお話を少しお聞きしたりしました。私が、1st albumのスーパーヒーローズをお渡ししたのですが、そのDVDをご自宅で皆さんで見てくださったと聴いて、途端に恥ずかしくなったのですが、ステキなご家族だなあ、と心掴まれました。
なんだか不思議なご縁で、こうやって繋がっていくのって嬉しいなと思いました。

– のんさんは、音楽活動でも多くの大物ミュージシャンとご縁がありますし、なにか惹きつけるものをお持ちなんだと感じています。
小日向文世さんにはどんな印象を持たれてますか?

のん
お優しい方です。えりさんの忘年会の時もすごく面白くて。忘年会の場所がえりさんの事務所だったんですが、私のカレンダーを飾ってくださってて。そしたら小日向さんが「いつもの顔とは違うねぇ」って言いながらページをめくって、「あれ?これも違う。あ、次も違う」って。からかいながらめくられてすごい面白かったです(笑)
でも、先ほども言いましたが、キービジュアルの撮影の時の小日向文世さんの細やかな表現のひとつひとつがすごいなと思いました。(チラシの)裏面のこの肩をすぼめているのとか。

私の恋人

– キービジュアルの撮影ですでにいろいろ感じられているということがわかりました。これから稽古が始まって、本公演が始まる頃、そして千秋楽を迎える頃、のんさんにどういう化学変化が起きているのか楽しみになってきました。

のん
はい!楽しみです!

のん

のんさんからのビデオメッセージ

フォトギャラリー

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衣装:セーラービッグシャツ ¥50000(SINA SUIEN)その他スタイリスト私物
ヘアメイク:菅野史絵(クララシステム)
スタイリスト:山口絵梨沙

[写真・Ichigen Kaneda/インタビュー・動画:Jun Sakurakoji]

渡辺えり オフィシャルインタビュー

音楽劇『私の恋人』のオフィシャルインタビューも掲載します。

– 上田岳弘氏の『私の恋人』をテーマに、音楽劇を作ろうと考えたきっかけは?

渡辺えり
上田さんが、2015年に私の還暦特別公演として上演した『ガーデン ~空の海、風の国~』(1997年初演)を観に来てくださったんです。『ガーデン〜』と、『私の恋人』の世界観が似ていると語っていたインタビューを読まれた上田さんが劇場に足を運んでくれ、メールで感想もくださったんです。
私も上田さんのほかの作品を読ませていただいたのですが、筒井康隆と宮沢賢治を合わせたような感覚でとても面白くて。
また、自分が演劇を通してやろうとしているテーマが重なるとも感じました。
そんなこともあり、「オフィス3◯◯」の40周年記念公演として、昨年、上田さんの『塔と重力』をベースにした、『肉の海』を上演させていただきました。これがとても評判が良く、次に何をやろうかと考えた時に、やはり最初に読んだ『私の恋人』をやってみたいと。
上田さんにお願いしたところ、快諾してくれまして。(『私の恋人』をテーマにしながらも)9割変えてしまいますがいいですかとお伝えしたのですが、どうぞどうぞと。上田さんも楽しみにしてくださっているようです。

– 9割変えるというのは、具体的には?

渡辺えり
冒頭から小説にはまったくないシーンで始まります(笑)。でも『私の恋人』の世界観はそのままですし、小説のせりふも使います。
芝居では、(登場人物の)井上由祐と高橋陽平を合わせた役を主人公にしようと思っています。その主人公を3人全員で演じます。小日向さんにもかつらをかぶて、青年の役をやってもらいます(笑)。
観ている人はいま何をやっているかわからなくなるかもしれませんが、上田さんの作品は、自分と他人の境がなくなるところがテーマのひとつ。その感覚を、芝居の後半で、誰が誰だかわからなくなってくる感覚とリンクさせたいと思っています。
小説では登場シーンが少なかった、私のお気に入りのキャラクターである、井上の弟も、よりキャラクターを膨らませて、登場させる予定です。ぜひ私が演じたいですね(笑)。

– 出演者の小日向さん、のんさんについて、出演の経緯は?

渡辺えり
小日向さんとは古くからの付き合いです。ずっと3◯◯に出たいと言ってくれていて、ようやく実現しました。のんちゃんは、「あまちゃん」で共演して気が合い、以来、私が出演する舞台は、すべて観に来てくれ、一緒に食事に行ったりすることもあります。「いつか一緒にやりたいね」と言っていたのですが、ようやく実現できます。

– 本作を楽しみにしている方、観に行こうかどうか悩んでいらっしゃる方に向けてメッセージをお願いします。

渡辺えり
いろいろな世代の人たちが元気になる芝居を作りたいと思っています。まだ芝居を見たことのない、音楽好きの若い人たちにもぜひ足を運んで欲しいです。
のんちゃんや小日向さんが汗だくになって、必死にやっている姿を見るだけでも笑えると思いますよ!
笑えて、テーマ性のある、いろいろな意味で面白い芝居にしますので、ぜひいらしてください。

【公演概要】

オフィス3○○「私の恋人」

脚本・演出:渡辺えり
原作:上田岳弘「私の恋人」(新潮社)

出演:小日向文世/のん/渡辺えり ほか

ミュージシャン:三枝伸太郎

美術:長田佳代子
音楽:三枝伸太郎
音響:藤田赤目
照明:宮野和夫
ヘアメイク:馮啓孝
衣裳:渡辺えり
舞台監督:大刀佑介

主催:オフィス3○○

オフィス3○○ 公式サイト:http://office300.co.jp

【公演日程】

◉プレビュー公演
8月7日(水)14:00開演 東大和市民会館ハミングホール 大ホール

◉山形公演
8月25日(日) 14:00開演 やまぎんホール(山形県民会館)

◉東京公演
日程:8月28日(水)〜9月8日(日)
会場:本多劇場(東京都世田谷区北沢2-10-15)

チケット代金:
プレビュー公演 5,000円
S席8,300円/A席4,000円
一般発売: 2019年5月18日(土)
【問い合わせ】atlas TEL:03‐6279‐0545(平日12時~18時)
【主催】オフィス3○○

●チケットぴあ
WEB:https://w.pia.jp/t/watashino/(PC/携帯共通) TEL:0570‐02‐9999
Pコード:【東京・本多】494‐101 【東京・東大和】494‐352 【山形】494‐354
店頭:セブン‐イレブン、チケットぴあ店舗でも直接販売
●イープラス
WEB:https://eplus.jp/office300/ 店頭:ファミリーマート店内Famiポートで直接購入可能
●ローソンチケット
WEB:https://l-tike.com/300-koibito/
TEL:0570‐084‐003 0570‐000‐407(オペレーター対応10時~20時)
Lコード:35050
ローソンおよびミニストップ店頭 Loppi 直接購入(24時間受付) WEBサイト「ローチケ」(WEB/モバイル共通)https://l-tike.com/

<地方公演>
兵庫:兵庫県立芸術文化センター
8月 9日(金) 19:00開演
10日(土) 12:00開演/16:00開演

鹿児島:宝山ホール(鹿児島市文化センター)
8月13日(火) 18:30開演

山口:山口市民会館 大ホール
8月15日(木) 18:30開演

福岡:大野城まどかぴあ 大ホール
8月17日(土) 14:00開演/18:00開演
18日(日) 14:00開演

岩手:久慈市文化会館 アンバーホール 大ホール
8月22日(木)18:30開演