のん

【のん インタビュー】ベビーを侮るなかれ!

のん

6月12日(水)にミニアルバム「ベビーフェイス」が発売となるのんさん。都内でアルバムジャケット撮影をするという日、ちょっぴりそのようすを取材してきました。
そして、撮影が終わったのんさんに、アルバムのこと、6月16日(日)の渋谷WWW Xでのアルバムリリース記念ライブのこと、今、大評判になっているCAMPFIREのTV CMのこと、そしてのんさん初舞台となる今夏の「私の恋人」についての意気込みをたっぷりと語っていただきました!(フォト&ビデオメッセージ)

絶好の撮影日和!

撮影当日の東京は、雲ひとつない晴れ渡った青空!窓からの日光を取り入れる形の撮影スタジオで、朝早くから撮影が始まりました。
今回の撮影を担当したのは、写真家・Takako Noelさん、アートディレクションはとんだ林蘭さん。そして、チームのん女子部。
スタジオ撮影というと、通常はさまざまなソフトボックスやアンブレラなんかの照明機材を組み合わせたものをイメージしがちですが、この日の撮影は、太陽の光を最大限に活用したもの。カメラレンズに取り付けた特殊フィルター、レフ板、そしてクリスタルガラスのプリズムを使っての七色の光。また、壁全面を占める窓からの日光は、時には直射で、時には窓の白いカーテンでディフューズさせ、さまざまな光を作り出していきます。
眩しいのが苦手というのんさんですが、時おり目を細めながらも、長時間の撮影に臨んでいました。
いわゆるポートレート撮影とも違い、撮影中はある意味ずっと演技している状態で、女優・のんの片鱗を垣間見ることも。
どんな写真に仕上がったのかは、6月12日(水)発売のミニアルバム「ベビーフェイス」のジャケット、そしてCDに封入のブックレットで見ることができるそうなので楽しみです。

のん

のん/写真家・Takako Noel

のん インタビュー

2019年4月某日・都内にて。

今回のインタビューは、チームのん女子部STAFF Sさんにも加わっていただいて、座談会方式で進めました。
また、記事の最後に撮影風景+のんさんメッセージのビデオとフォトを掲載していますので、こちらも是非!

1.太陽の光が眩しかったジャケット撮影

のん

– ミニアルバム「ベビーフェイス」のジャケット撮影お疲れ様でした。今日は完璧な快晴でしたね。暑くなかったですか?

のん
暑くはなかったんですけど眩しくて。女優がこんなこと言っちゃダメなんですけど、目を開くのが大変でした(笑)

STAFF S
途中、何度か目を細められてましたよね。

のん
太陽が苦手なんですよ~
以前、撮影のオーディションで怒られたことがあるんですよね。「女優なのに目が開かないのはおかしいよ」みたいな。
あぁ~、これはおかしいんだってその時思いました。開かない方が悪いんですけど、今だに開かないですね。

– Takako Noelさんはどんな写真家と感じられましたか?

のん
優しくて、ずっとニコニコ笑顔でシャッターを切ってくださっていて、撮影をご一緒していて楽しかったです。ハッピーな空気を持っている方は大好きです。

STAFF S
今回は、デジタルの他、フィルムとポラロイドでも撮影しました。

のん
ポラロイドを使う人は初めてかもしれないです。
フィルムの写真家さんは何度か撮っていただいたことはありますが、デジタル中心の今だからこそ、フィルムの質感は貴重なのだなと毎回思います。

– 撮影を拝見してると、皆さんのチームワークの良さが印象的でした。

のん
今日の撮影は、私がTakakoさんのお写真を見させていただいていたので、お日様の光がどんな風に入ってくるかとかなんとなく予想できたんです。夢中になって撮影しているチームだったのでちょっとお任せでやってみようかなって思って私は自分の表現に集中できました。

– のんさんは撮られる時、現場の雰囲気で“これは大丈夫だ”とか感じられたりしますか?

のん
なんとなく身を任せても大丈夫だなと思える時がありますね。チェックしなくてもいっか!みたいに思える時があります。自分の中で思い描くものと、(撮影する人の気持ちが)一致していると思えたりすると。
一方で、CMだとどこを目指しているのかとか、男性のディレクターさんだと感性的につかめない時があるので、画面を確認しにいって、「あぁ、こういうことか。こんな感じを狙っているのかな」って研究しようとしたりはします。

– 今回の撮影で、事前に相談されたことはありますか?

のん
(アートディレクターの)とんだ林蘭さんとはお話しましたけども、写真家のTakakoさんはおまかせでした。Takakoさんの作品やインスタなどを拝見して素敵でいいなって思ってましたし、今日のようなガンガンの日差しをあてた撮影もイメージできてましたので。撮影でも、自分がストックしていたTakakoさんのイメージと合わさっていく感じがしていました。

– 太陽の光を素敵に使った撮影でした。

のん
ですよね。仕上がりが楽しみ!

のん

2.タイトル「ベビーフェイス」にはいろんな意味がある!

“のん”を侮るなかれ!

– タイトル「ベビーフェイス」について教えてください。

のん
自分自身が赤ちゃんみたいとか(笑)、ベビーフェイスと言ってもらえることがあるのと、さまざまな意味を含ませて、敢えてタイトルにしてみました。
たとえば「ベビーフェイス」という言葉は、元GO!GO!7188さんのお二人、アッコ(ノマアキコ)さんとユウさんに書いていただいた「やまないガール」っていう曲の中に歌詞としても出てくるんですよ。“侮るなかれベビーフェイス”って。
それはベビーフェイスの中は意外とトゲトゲしていて生意気なところもあるよってことを意味しています。

– それはすなわち、“のんを侮るなかれ”ってことでもあると?

のん
なんかそういうことかなって。作詞のアッコさんは、私をイメージして歌詞を書いてくださったのかなと思いましたね。

STAFF S
「ベビーフェイス」って言葉を入れてくださいってお願いしたわけじゃないんですけど、アッコさんがのんさんをイメージして書いてくださったんです。

のん
なので、このワードはすごくいいなって思って、タイトルにしようってことにしました。
今回のミニアルバムに入ってる曲たちは、「やまないガール」のような攻撃的な歌詞だったりとか、怒りがこもっている歌だったり。まぁ、私が詞を書くと毎回(怒りが)こもっちゃうんですけど(笑)
なので、今日の撮影の衣装も、(アートディレクターの)とんだ林蘭さんが「お花にビスがついた冠をかぶりたいです」というアイディアからのもので、アルバムの内容ともすごくマッチしているんじゃないかなと思います。
ベビーフェイスだけどビス!みたいな、いろんな意味に捉えられたらいいなと思っています。

– ちなみにのんさん自身はベビーフェイスみたいと言われることはいかがですか?

のん
こっ恥ずかしいです。実際、子どもっぽいので(笑)
赤ちゃんと同じくらいの精神年齢になれる時もあるので、あながち間違いじゃないんですけど、それだけではない、ベビーの胸の内が込められているミニアルバムになっているかなと思います。

3.“のん”の青春の原点

– 今回のミニアルバムには、ノマアキコさんとユウさんが共同で曲を提供されていますね。

のん
「やまないガール」「涙の味、苦い味」の2曲は、元GO!GO!7188さんのアッコさんとユウさんが作ってくださった曲です。
というのも、私が中学生の時、友だちとGO!GO!7188さんのコピーバンドを組んでて、その時のことが忘れられなくて今、音楽やりたいと思っています。
GO!GO!7188さんは、私の青春のスーパーヒーローで、(音楽活動の)原点なんです。
なので、GO!GO!7188さんに作ってもらえることがあったら夢みたいだなというところから、アッコさんとユウさんにコンタクト取ってみたら、快くOKしてくださって。お二人は数年ぶりに一緒に曲を作られたそうですし、私としても夢のようなことです。
GO!GO!7188さんに参加いただけたということで、今回のミニアルバムの裏テーマは「スーパーヒーローズ Vol.2 -青春のヒーローバージョン-」です。

のん

4.のん自身によるライナーノーツ!

中学時代の悲惨なライブ体験が・・・

– それでは、今回のアルバム収録曲について、のんさん自身のライナーノーツをお願いします。
※曲順はアルバムに収録されるものとは異なります。

M1. やまないガール
作詞:ノマアキコ
作曲:ユウ(チリヌルヲワカ)
編曲:飯尾芳史

のん
「やまないガール」はおまかせで、こちらからは何も要望を出さずに、お二人が作ってくださりました。
先ほども言ったように、アッコさんは、のんをイメージして歌詞を書いてくれました。デモが届いて聞かせていただいて、全ての歌詞がビシバシ心にきました。自分の心からの言葉として、この歌詞を歌える、そんな曲です。リフがめっちゃかっこよくてギターで弾くのが楽しいです。
この曲は少し前から温めてあって、絶対いい形で出したいって思ってました。

M2. 涙の味、苦い味
作詞:ノマアキコ
作曲:ユウ(チリヌルヲワカ)
編曲:飯尾芳史

のん
この曲の歌詞については、アッコさんが「土台になるようなヒントがあれば」とおっしゃったので、私の青春のヒーローのGO!GO!7188さんのコピーバンドをやっていた頃のことを思い出しながら、覚え書きの形で送りました。
それを汲んでアッコさんが詞を書いてくださりました。「アンプの電源入れる私がやっとONになる」という歌詞にガツンとやられました。最高じゃないですか?そしてユウさんの曲はもう本当に胸にジーンとくる…。私、ユウさんのバラードも大好きなんです。しっとりした中に力強さがあってグッときます。

– その覚え書きにはどんなことを書かれたんですか?

のん
私が組んでいたバンドの最後のライブのことなんですけど、その時、思いもしなかったアンコールが起きたんです。
でも出し切っちゃってたので、もうヘロヘロで余力も気力も無くて。
アンコールしてもらったのは私が歌っていた曲ってこともあり、アンコール自体は嬉くて、ありがとーとか言ってやったんですけど、もうめっちゃボロボロで、全然歌えてないし、ギターも間違えまくるし、もう何やっちゃってるんだろう?って悲惨な結果になりました・・・。
お客さんもそれを感じて盛り上がってなくて、パチ、パチ、パチ・・・ってまばらな拍手で。これに拍手するのは嫌味だよなっていうくらい悲惨だったんです。この経験は誰であっても、立ち直れないと思います(笑)
消したい過去、黒歴史ってバンドのみんなが思ってるのがわかるくらい。
今思うと、そういう経験をして悔しい!って気持ちが私の中でくすぶっていて、音楽をやりきれていないという思いで、今、やっている気もします。
あの時、悲惨な気持ちから出てこれないほど落ち込んでいた自分たちに、今の自分が「大丈夫だよ!」って言ってあげたいためにも。

– 「涙の味、苦い味」というタイトルはその意味も含んでいるということですね。

のん
そうですね、含んでいると思います。

M3. 蒼い灼熱
作詞:のん
作曲:のん
編曲:飯尾芳史

のん
自分でも自信作ができたって思って、リリースを待てずに、新曲ですって言って、昨年の夏からずっとライブでやっていた曲です。
なので、音源化はされてなかったんです。今回は編曲し直してのんシガレッツでレコーディングしました。ダブルミーニングな言葉をたくさん並べていて、冒頭の「うるさそうな道を歩いてく」という歌い出しは、夏のセミたちの声といろんな人達からの声をかけています。

M4. モヤモヤ
作詞:のん
作曲:のん
編曲:飯尾芳史

のん
私のモヤモヤした静かな怒りをそのまま書いたみたいな曲です(笑)
でも、この曲はGO!GO!7188さんからの影響を感じられる曲になったなと自分でも思います。
みんなに「そんな時ある。」って思ってもらえる詞になったと思ってます。のんにしては珍しいしっとり曲です。

M5. あこがれて
作詞:のん
作曲:のん
編曲:飯尾芳史

のん
GO!GO!7188さんへの憧れの気持ちを私が書き下ろしました。
なので、私自身の青春のことにも触れつつ、「やまないガール」「涙の味、苦い味」へのアンサー曲でもあります。

M6. この街は
作詞:のん
作曲:のん
編曲:飯尾芳史

のん
岩手のことを思って書いた曲です。
ア・カペラバージョンは岩手でのいわぎんのCMで流れているんですけど、今回、演奏を付けたレコーディングをしました。
そして、岩手の小2~小6の子どもたちと一緒に合唱しています。間奏から最後のサビにかけて。これがとってもいいんですよ。

STAFF S
すごく練習してきてくれましたよね。

のん
はい。みんなめっちゃ上手かった。

5.ベビーっていうイメージを覆すライブに!

– 6月16日、WWW Xでの『のん“ベビーフェイス”ライブ!』はどんなライブにしたいですか?

のん
ベビーフェイスっていうイメージを覆すライブ。それは、ミニアルバムに込められているいろんな想いでもあるんですが、こんなベビーな子どもっぽいやつが、こんな感じでやってるよ!って、みんなのイメージを覆して壊して、ハチャメチャな楽しさがあるライブにしたいなって思ってます!
楽しいライブになると思います!

6.耳打ち大喜利!?のCAMPFIRE TV CM

– CAMPFIREのTV CMが大評判になっています。チャップリン役のジェイソンさんとの共演はいかがでしたか?

のん
すごく刺激的な撮影でした。チャップリン役のジェイソンさんとやらせていただくのは、自分からしたら目からウロコみたいな企画でしたし、チャップリンの名言(All it needs is courage, imagination and a little dough.)を出典としたのもすごくおしゃれだし、モノクロ映像の仕上がりもいいですね。
CAMPFIREはクラウドファンディングの会社ですが、今回のキャンペーンはバッチリなアイディアだと思います。前途ある若者たちに夢を見てほしいですけど、夢をかなえる時、やっぱりフック(とっかかり)になってくるのが、少しのお金だったりしますから(笑)

– CMの最後でチャップリンが「で、君は何をやりたいんだ?」って言うと、のんさんが夢見るとてもいい表情で耳打ちするシーンがありますよね?

のん
耳打ち大喜利(笑)

– このシーンはCMを見る人それぞれが感じるところで、決まった答えは無いと思いますが、今回、我々取材チームで「のんさん自身のことだとしたら、なんて耳打ちしてるんだろう?」って考えてみました。それは「私は喜劇役者になりたいです。」では?と。

のん
うふふ(笑) それは完璧な答えです(笑)
私はコメディは見るのもやるのも大好きです。
そういう意味でも、チャップリンさんと共演できたのは嬉しかったですね。ジェイソンさんはチャップリンにしか見えないですよね。

– 歴史を超えたような素晴らしいCMでした。

のん
ほんと、そう思います。嬉しかったです。

7.のん自身、初舞台となる「私の恋人」

– さて、夏は「私の恋人」というタイトルの劇に出演されます。演劇の舞台に立つということについてお気持ちをお聞かせください。

のん
舞台だとやっぱりストップできないので、映像とはまったく別世界なんだろうなってすごく緊張しています。未知の世界に足を踏み入れるっていうことは、ワクワクすることでもあるし、自分にとって初めての体験ですから。
でも、お話をいただいた時は、(渡辺)えりさんと小日向(文世)さんとの共演ということで、これはもうやらない手はないっていうくらい、食いついちゃいました。

– とても楽しい舞台になりそうですね。

のん
そうですよね!私もすっごく楽しみなんですけど、えりさんと小日向さんに、気持ちだけは負けないように…臆さず行かなければと気合を入れてます。
お二人とやるっていうのを楽しみつつ、勉強させていただきたいなと思います。
のんも、お二人が作っていく作品の一員として、しっかりと初舞台を踏めるように修行をしなきゃなって思っています。

– 原作小説の内容からしても、おそらくのんさんはいろいろ演じ分けることになるのでは?と予想してます。

のん
そうですね。緊張しますね。どうするんだろうっていうのは、私もまったく想像がつかなくて。
いろいろな役がありますので、私自身が至らない部分を根本的に見直さなきゃいけない部分がたくさんあると思ってます。
ですので、二人にしがみついていきつつ、足を引っ張らないように頑張ります(笑)
「置いてかないでください!」っていう気持ちで、もう死ぬ気でがんばらないと。
食らいついていかなきゃなって思っています。

– 舞台、楽しみにしています。

のん
はい!

のん

ジャケット撮影メイキング&ビデオメッセージ

ミニアルバム「ベビーフェイス」のジャケット撮影風景とのんさんからファンの皆さんへのメッセージを収録!

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フォトギャラリー

●Release info

のん1st ミニアルバム「ベビーフェイス」
発売日:2019 年 6 月 12 日(水)
収録曲数:5 曲+ボーナストラック 1 曲
リリース形態:CD(20P 撮り下ろしブックレット付)
価格:1,944 円(税込)/ KRCD-00008

【収録曲】
やまないガール / 作詞:ノマアキコ・作曲:ユウ(チリヌルヲワカ)
モヤモヤ / 作詞作曲:のん
憧れて / 作詞作曲:のん
蒼い灼熱 / 作詞作曲:のん
涙の味、苦い味 / 作詞:ノマアキコ・作曲:ユウ(チリヌルヲワカ)
※ボーナストラック
この街は / 作詞作曲:のん (岩手銀行CMソング)

タワーレコードオンライン
Amazon

のん「ベビーフェイス」

のん – 涙の味、苦い味【official music video】

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●Live Info

<のん”ベビーフェイス”ライブ!>
日程:2019年6月16日(日)
会場名:WWWX
会場住所:東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビル2F
開場時間 16:30
開演時間 17:30

[前売]スタンディング5,000円 [当日]スタンディング5,500円
※ドリンク代:入場時Drink代500円必要

●タワーレコード ストアイベント

東京・タワーレコード渋谷店
開催日時:2019年6月20日(木) 21:00スタート
開催場所:タワーレコード渋谷店 5Fイベントスペース

岩手・タワーレコード盛岡店
開催日時:2019年6月22日(土) 16:00スタート
開催場所:イオンモール盛岡2F タワーレコード盛岡店前 銀河広場

※詳細はのん公式サイトまで

 

[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji/AD:Ninzu Yasuda]

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