岬の兄弟
和田光沙/片山慎三監督

全国観客動員数2万人突破!

映画『岬の兄妹』が全国観客動員数2万人を突破した(公式HP 2019年4月26日付情報)。
全国公開中でロングランを続ける本作の“大ヒット御礼 追加舞台挨拶”が、池袋シネマ・ロサで開催された。
舞台挨拶には、主演の和田光沙(わだ・みさ)、片山慎三(かたやま・しんぞう)監督が登壇。ロングランへの感謝の気持ちを自主制作映画の現状を踏まえた内容で語った。

映画『岬の兄妹』は、障碍を持つ兄妹が生活に困り、罪の意識を持ちつつもお互いの生活のために、妹の売春を兄が斡旋し始めるという衝撃作。3月1日から全国公開した本作の観客動員数が2万人を突破したことが、この日、片山監督から報告された。

片山監督は「映画をつくったときは、こんなに多くの人に観てもらえるとは思っていなかったので、うれしい反面、少し恥ずかしい。」とコメントし、主演の和田さんは「映画をつくっている最中は、完成するかもわからないくらいの感じだったけれども、観てくださったみなさんがひろめてくれた結果なので、本当に感謝しています。」とお礼の気持ちを述べた。

岬の兄弟

公開前と公開後でまわりの反応は変わった?

映画の公開前後でまわりの反応が変わったかどうかの質問に、片山監督は見習いをしていた助監督時代に怒られた監督から、10年経って某映画祭にて敬語で話しかけられたエピソードを「温度差がすごいなと思った」と語った。
和田さんは、映画についてバイト先で話しかけられたことや、普段映画館に行かない人・上映の時間帯の関係で映画を観に行けない人にも、今回は観ていただけていて、観てくださる方が増えていてうれしいと笑みを浮かべた。

自主制作映画にスポットがあたっている日本映画の現状について

日本映画の現状について問いかけられた片山監督は「低予算映画もお金をかける映画も技術的な意味で言うとクオリティの差がなく観られるようになった。」「いろいろな規制が多い中で映画はつくられているので、一般の映画ではつくれないようなきわどい内容の映画を自主映画は挑戦していく。難解なものやわかりづらいものを映画通の人たちに受け入れられている時代になっている」と答えた。

和田さんは「役者としてはどんな作品だとしても、演じることにそんなに変わりはないが、今回のようにみんなでつくりあげていくのは、モノづくりとして、本当に幸せな時間だとあらためて思った。」「すごく時間のない中でバーッとやってつくる作品もあるが、時間をかけてじっくり納得がいくまで取り組めるのは本当に幸せなことだと思った。こういう作品が増えるといい。」と思いを伝えた。

和田光沙さん、片山監督からのメッセージ

舞台挨拶の締めくくりには、片山監督から今後の映画界にとって、たいせつな想い・メッセージが発せられた。

和田光沙
この作品は片山監督が自分でやりたいことをはじめようと集まった仲間たちとつくった作品で、公開に至るまでもたくさんの人たちに協力していただいて、そして公開が始まってからも、ロングランを続けていけるのは、観てくださっているみなさんや支えてくださる方々のおかげだと思って本当に感謝しています。ひとつひとつの出会いをこれからもたいせつに映画に関わっていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。

岬の兄弟
和田光沙

片山監督
本当に今日はありがとうございました。
(観客動員数が)2万人突破して喜ばしいことなんですが、映画界的に言うと、公表されているので言いますけど、2万人入ったとして興行収入が3千万円いかないくらいですかね。
作り手にどれだけ還元されるかっていうと、誰もが問題視まではしていないですけど…。
これから映画を撮る身として、興行されてみて、いかに厳しいものかっていうのを思い知らされたんですよ。
これからもすごい厳しいなと思っています。
これだけ大ヒットといっても、作ったお金がやっと戻ってくるくらいの…。なんていったらいいんでしょう…。
とにかく、お金に困っていますよ。みんな困っています。映画を作っている人たちは。
なので、みなさん。今日、初めてご覧になられた方は、2回目、3回目と観ていただいたりとか。
ご友人とかご家族に宣伝していただいて、皆様の力で盛り上げていっていただきたいと思いますので、
みなさん、よろしくおねがいします!

岬の兄弟
片山慎三監督

上映後の女優、監督との交流

舞台挨拶後には、池袋シネマ・ロサのロビーにて、和田さん、片山監督による来場者プレゼント(劇中で主人公・良夫が内職していたティッシュ)の配布が行われた。
こういった作り手との交流に来場者の方々は笑顔を浮かべたり、真剣な表情で各々の想いを伝えていた。

岬の兄弟
シネマ・ロサのロビーでファンに応対する和田光沙

映画『岬の兄弟』

出演:
松浦祐也 和田光沙
北山雅康 中村祐太郎 岩谷健司 時任亜弓
ナガセケイ 松澤匠 芹澤興人 杉本安生
松本優夏 荒木次元 平田敬士 平岩輝海
日向峻彬 馬渕将太 保中良介 中園大雅
奥村アキラ 日方想 萱裕輔 中園さくら
春園幸宏 佐土原正紀 土田成明 谷口正浩
山本雅弘 ジャック 刈谷育子 内山知子
万徳寺あんり 市川宗二郎 橘秀樹 田口美貴
風祭ゆき(特別出演)

監督・製作・プロデューサー・編集・脚本:片山慎三
撮影:池田直矢 春木康輔 美術:松塚隆史
挿入歌  「WINTER WONDERLAND」
作曲:Bernard felix
作詞:Smith richard B Dick
歌:佐藤玖美  編曲:髙位妃楊子
配給:プレシディオ
配給協力:イオンエンターテイメント/ デジタルSKIPステーション
宣伝:太秦
宣伝協力:NEWCON ぴあ映画生活

《最速・最短 全国劇場公開プロジェクト》
埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ
デジタルSKIPステーション・プレシディオ・イオンエンターテイメント・バップ・WOWOW・NEWCON

(C)SHINZO KATAYAMA

公式ホームページ:misaki-kyoudai.jp

3月1日(金)よりイオンシネマ板橋、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国順次ロードショー

[写真・記事:Ichigen Kaneda]