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映画『かぞくわり』

奈良を舞台にした家族と歴史ファンタジーの融合作、映画『かぞくわり』完成披露試写 舞台挨拶

映画『かぞくわり』

塩崎祥平監督/陽月華/佃井皆美/木下彩音

1月19日からの全国ロードショーに先立つ1月10日、神楽座にて映画『かぞくわり』完成披露試写・舞台挨拶が行われた。
本作は、日本で最も古い歴史を持つ奈良に住む、平凡なある家族を通して「今本当に守るべきもの、残すべきもの」を提示する注目映画で、小日向文世・竹下景子ら名優陣が脇を固める。
舞台挨拶に登壇した塩崎監督は、「これからの家族のあり方を考えるには、家族制度の発祥の地となった奈良がぴったり」と語った。

映画『かぞくわり』

主演は元宝塚歌劇団宙組のトップ娘役を務め、『駆込み女と駆出し男』、『チア☆ダン』等話題作に出演している陽月華。今回が映画初主演となる。
さらに『アウトレイジ』シリーズ、『サバイバルファミリー』の小日向文世、『花戦さ』、『聖の青春』の竹下景子の名優達が夫婦役で出演。
監督は、奈良県で地元に根ざした映画製作を精力的に行なっており、前作『茜色の約束』で関西の動員2万人以上というヒットをとばした新鋭・塩崎祥平。

物語

堂下香奈、38歳。画家になる夢を挫折し、両親の元で無気力な生活を送っていた。
ある日、妹の暁美と娘の樹月が家に住み着き、香奈を軽蔑したことで堂下家の生活が一変する。
家に居づらくなった香奈は神秘的な男性と出会い、ふたたび絵を描くようになった。絵に没頭するようになり、香奈が内に秘めていた魂が解き放たれる時、家族、そして奈良の街に危機が降り掛かる——。

陽月華
石井由多加  佃井皆美 木下彩音 松村武
星能豊  今出舞  小日向えり  関口まなと  雷門福三  国木田かっぱ
竹下景子  小日向文世
監督・脚本:塩崎祥平 音楽:Slavek Kowalewski 主題歌:花*花「額縁」(Ten Point Label)

1月19 日(土)より有楽町スバル座・TOHO シネマズ橿原他全国順次ロードショー

映画『かぞくわり』

舞台挨拶

映画『かぞくわり』

お芝居で難しかったところ

陽月華(堂下香奈 役)
台本をいただいた段階でもう出来上がってはいたんですけど、1回読んだだけで腑に落ちる物語ではなく、いろんなものが折り重なって表現されていて、組み立てとして難しい話だと感じました。
ですので、作品と向き合うにあたって、監督が表現したいものと、私が思うものとか、いろんな意見を出して作っていくという現場でした。
一緒にスピードに乗り始めるまでが難しかったですが、監督が目指している方向と合うようになったら、すごく楽しい現場になって、勉強もさせていただきました。

映画『かぞくわり』

陽月華

塩崎祥平監督
奈良という場所、僕はそこにいて物語を書いてるんですけど、演者の皆さんも現場に入られるまでは、想像しきれないところもやっぱりありました。

映画『かぞくわり』

塩崎祥平監督

小日向さんが皆を引っ張ってくれた

陽月華(堂下香奈 役)
お父さん役をされた小日向さんが監督と面識がおありということで、とても私たちを引っ張ってくださいました。
監督と意見を交わすという空気感を作ってくださった気がします。
そして、撮影に入ってすぐくらいに台本囲んで家族会議みたいなのをやったんですが、その時みんなの共通言語を探すというような作業ができたのですごく良かったです。

塩崎祥平監督
台本が全部やり直しになって、そしたら小日向さんがバーッって書き直してくれて。

– 特に力を入れて撮影したシーンはどんなところでしょうか?

佃井皆美(暁美 役)
お姉ちゃんとすごく対立するシーンがあるんですが、ここはすごく力が入りましたね。
私自身も実際の姉がいて小さい頃はケンカも多かったので、お姉ちゃんとケンカする気持ちは自分としてもわかるからです(笑)

映画『かぞくわり』

佃井皆美

– 初の映画出演ということで注目ポイントを教えてください。

木下彩音(樹月 役)
最初は反抗期なんですが、それが徐々に香奈ちゃんの絵に惹かれるようになるにつれて、表情が真剣になっていくところを見てほしいです。

映画『かぞくわり』

木下彩音

木下彩音 - 映画『かぞくわり』

映画の舞台として奈良にこだわった理由

– 奈良の魅力は?

塩崎祥平監督
歴史的にずっと長くあり続けているものがそこにあるところです。
なにかのルーツを探る時にとことん過去まで戻れて、そして創作できる場所という魅力があります。

– 本作の舞台として奈良にこだわられた経緯を教えてください。

塩崎祥平監督
本作の書き始めは、ベッドタウンに住む家族の物語だけだったんですが、私が折口信夫さんの「死者の書」という作品に縁があり、作品の舞台になっている二上山(にじょうさん)を見に行って、「死者の書」の登場人物を私が書いている物語の登場人物に当てはめていくと、「家族」という今の制度・形の発祥の地が奈良だったんだというところにたどり着いたんです。
すなわち、現代社会の“家族”はそもそもどこから来ているんだということを、映画を観ている人たちに一緒に感じながら物語を進めていけばいいなぁと考えた時に、奈良が一番説得力があるというところにたどり着いたということです。
これからの家族のあり方を考えるにはぴったりのど真ん中の土地なんです。この奈良は。

本作の見どころ

塩崎祥平監督
家族の話がありながらも、折口信夫「死者の書」(=平城京を舞台にした幻想小説)をモチーフにしていて、過去から現代まで歴史が積み重ねてきたものを織り交ぜたファンタジーな世界の物語なので、そういうところを楽しんでいただけたらと思います。
そして、ここに登壇してる3人が劇中でどのように表情が変わっていくか、ぜひ皆さんのご家庭と重ね合わせながら、今後の日本の家族のあり方を考えていただけたらと思います。

陽月華(堂下香奈 役)
みんなととても大切に作った映画なので、たくさんの方々に観ていただいて完成する映画だと思います。
そして観ていただいた皆さんが幸せな気持ちになって、なにか心に残るものがありますようにと願っております。
そして滅多に撮影では使えない貴重な神社・お寺(大神神社、當麻寺など)で撮影をしているので、CGじゃできないライブの魅力・迫力をぜひご堪能ください。

映画『かぞくわり』

映画『かぞくわり』

[写真・記事:Jun Sakurakoji]

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