オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁

役所広司が主演し、『M:I-2』『レッドクリフ』などを手掛けた名プロデューサー、テレンス・チャンが製作を務めた日中合作映画、『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』が11月15日(金)に公開となる。それに先立つ11月3日、TOHOシネマズ六本木にて、ワールドプレミア舞台挨拶が行われた。

ワールドプレミア舞台挨拶レポート

オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁
ユー・フェイ監督/チャン・ジンチュー/役所広司/リン・ボーホン/テレンス・チャン

– 本作は激しいアクションが見どころとなっています。撮影中に印象に残ったことをお聞かせください。

役所広司(ジアン・ユエシュン 役)
怪我もたくさんしましたけれど、僕はワイヤー・アクションは初めてでして、ジンチューさんを助けるシーンだったんですけれど、助けるどころか僕の身体がアザだらけになって、いろいろ苦労しましたね。でも、映画ではちゃんと助けてますから(笑)楽しみにしていてください。

役所広司
役所広司

チャン・ジンチュー(シャオタイズ 役)
この作品に参加できたことは私にとっても特別なことです。私の役柄が、ヒマラヤ救助隊メンバーということで役作りの撮影がとても大変でした。
その撮影は27時間ぶっ続けに及ぶこともありました。ユー・フェイ監督が恐れ知らずだと思ったのは、役所広司さんを27時間ずっとワイヤーでぶら下げ続けたからです(笑)

チャン・ジンチュー
チャン・ジンチュー

リン・ボーホン(ハン・ミンシャン 役)
僕にとってもとても過酷な映画撮影でした。それはジンチューさんと同じです。
僕自身はヘリコプターの操縦以外にも、雪山でのアクションシーンなど、準備する必要のあることがたくさんありました。
雪山の寒さも大変でした。それは寒さによる身体の震えはコントロールできないことだからです。実際の救助隊の方々は、肉体的にはもちろん、メンタルでも非常に訓練された方々なんだととても尊敬します。

リン・ボーホン
リン・ボーホン

ユー・フェイ監督
エベレストは、世界最高峰の頂であり、そこには子どもや大人、さまざまな人間の夢がつまっています。そこにはあらゆる喜びだったり悲しみだったり、ほんとにあらゆる物語がつまっています。そういったたくさんの物語を“映画”という言語を通して語るべきなのではないか、語るものがあるのではないかと思ったのが製作のきっかけです。
この映画のもっとも重要なテーマは「愛のためにあなたはなにができるか?どこまで行けるか?」です。映画のキャラクターはそのテーマを自分の信念に従って行動します。
映画をご覧になる皆さんも、ご自身の人生にたとえて、どう行動するか考えるきっかけになっていただければと思います。

ユー・フェイ監督
ユー・フェイ監督

テレンス・チャン プロデューサー
アクションシーンは、ジャッキー・チェンのチームが関わっているので、とても素晴らしい仕上がりになっていると思います。
ユー・フェイ監督のエモーショナルな部分と、素晴らしいキャストの皆さんとの化学反応によって、この映画はより高みに到達しています。

テレンス・チャン プロデューサー
テレンス・チャン プロデューサー

– 本作はネパール、中国と国際色豊かなチームで製作されてますが、その中、役所さんにとっていちばんチャレンジングだったことはなんでしょう?

役所広司
現場は、北京語、広東語、英語、日本語が飛び交う中だったので、コミュニケーションがとても難しかったんですけど、でも最終的には映画好きが集まって、“映画”という言語で非常に素晴らしいチームワークがとれたと思っています。
ワイヤー・アクションも大変でしたが、撮影前半で足を怪我してしまいまして、撮影スケジュールに迷惑をかけたことが今でもものすごく心残りで申し訳なかったと思っています。でも、そういう怪我したことも、スタッフ・キャストが労ってくれて、ほんとに感謝しています。

役所広司

役所広司
役所広司

– 役所さんとの共演はいかがでしたか?

チャン・ジンチュー
今回が役所広司さんとは初めての共演でした。私は常々言ってますが、役所さんの目がすごすぎると感じています。その瞳の中には、疑いであったり、絶望であったり、慈愛に満ちた笑顔も含まれています。特に笑顔を見せられた時は、心が溶けるように嬉しくなってしまいます。
撮影中は、役所さんの演技にかなり引っ張られて、そのおかげで高まることができました。
先ほど、役所さんがワイヤー・アクションでアザだらけになったというお話がありましたが、実際、目を疑うほど全身アザだらけでした。でも役所さんは愚痴ひとつ言わず、ニコニコされていて、そのプロフェッショナル精神に感動を覚えました。

チャン・ジンチュー
チャン・ジンチュー

リン・ボーホン
私も役所さんと共演することはとても興奮しました。役所さんのファンでしたので、まさか同じ作品に出られるとは思っていなかったからです。
プライベートでの役所さんはとても優しくて穏やかな方です。でも、初めての台本読みの時、役所さんはガラリと厳しい目つきの役になりきられて、その瞬間、他の皆もエベレストの世界に引き込まれていきました。そこにはふだんの優しい役所さんはおらず、ヒマラヤの鬼と言われる隊長がそこにいました。
撮影の時は、5分の長回しで、数人のキャストで英語で会話するシーンがあったのですが、役所さんは最初から台本を持たずに臨まれていて、その時から私の中では役所さんは神のような存在になりました。

リン・ボーホン
リン・ボーホン

– 最後にメッセージをお願いします。

役所広司
今日はたくさん褒めていただいたので嬉しいです(笑)
ジンチューさんが、僕が一言も愚痴を言わなかったとおっしゃってましたけど、たぶん、日本語でたくさん愚痴を言ってたんで、わかんなかったんだと思います(笑)
中国を中心とするアジアの国々だけにとどまらず、カナダ、ニュージーランド、いろんな国のスタッフ、キャストが集まってユー・フェイ監督の初作品のために、みんなで力を合わせて頑張りました。
チームリーダーとして、チャン・ジンチューさんは中国代表として、ほんとに各国のスタッフ・キャストに気を使ってこの映画全体を引っ張ってくれました。映画にとって素晴らしい原動力になったと思います。

役所広司

役所広司
11月15日から『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』が公開されます。この東京国際映画祭に招待していただいたことを心から感謝します。
そして公開になったら、たくさんのお客さんが来てくれますように、皆さんの応援をよろしくお願いします。今日はありがとうございました。

オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁

オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁

オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁

[記事・写真:Jun Sakurakoji]

映画『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』

STORY
ヒマラヤ地域の平和のため『ヒマラヤ公約』を締結する会議開催前、一機の飛行機がエベレスト南部、通称デスゾーンに墜落。その飛行機には、平和のカギを握る重要機密文書が載せられていた。。。

墜落から3日後、ヒマラヤ救助隊チーム・ウィングスに、インドの特別捜査官を自称する2人の男、ヴィクターとマーカスから、多額の報酬と共に機密文書を探す依頼が入る。
チーム・ウィングスは“ヒマラヤの鬼”と呼ばれるジアン(役所広司)隊長中心に、エベレストで遭難した恋人を探し出すために入ったシャオタイズ(チャン・ジンチュー)、若く情熱を持ったヘリパイロット・ハン(リン・ボーホン)らが日々危険なミッションに臨んでいた。
またジアンは、優秀ながら無謀な行動の多いシャオタイズに亡くした娘の面影を重ねていく。

危険なミッションと感じながらも、財政難に悩むチーム・ウィングスは依頼を引き受ける。
残された時間は48時間。酸素ボンベ残量も限られる中、死に至る場所・デスゾーンに向けて決死の登頂を始める。
刻一刻と時間は過ぎ、様々な思いと世界規模の陰謀が絡まる中、世界最高峰の頂には、予想もつかない事態が待ち受けていた――。

出演:役所広司 チャン・ジンチュー リン・ボーホン
ビクター・ウェブスター ノア・ダンビー グラハム・シールズ ババック・ハーキー プブツニン

声の出演:役所広司 沢城みゆき 宮野真守 神尾佑 山野井仁 後藤光利 高木渉 細貝光司 沖原一生

監督・脚本:ユー・フェイ プロデューサー:テレンス・チャン 撮影監督:ライ・イウファイ 美術監督:パク・イルヒョン チー・セバク
音楽:川井憲次 編集:デビッド・リチャードソン ジョーダン・ディーセルバーグ ゾア・ジュイン
視覚効果スーパーバイザー:ユー・ジャン ジ・レイレイ 視覚効果コーディネーター:ジョウ・イェンチュン
日本語吹替版主題歌:GLAY「氷の翼」(LSG) 提供:バップ 配給:アスミック・エース
©Mirage Ltd.
公式サイト:http://over-everest.asmik-ace.co.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/over_everest
予告編

11月15日(金)全国公開!

オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁