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惡の華

原作者からのサプライズプレゼントに伊藤健太郎大興奮!『惡の華』公開記念舞台挨拶

惡の華

井口昇監督/飯豊まりえ/伊藤健太郎/玉城ティナ/秋田汐梨/押見修造先生

9月28日、TOHOシネマズ日比谷にて映画『惡の華』の公開記念舞台挨拶が行われ、伊藤健太郎(22)、玉城ティナ(21)、飯豊まりえ(21)、秋田汐梨(16)、井口昇監督(50)、そして原作コミックの押見修造先生が登壇した。(ビデオ&フォトギャラリー)

途中、押見氏のイラスト入りの色紙がキャスト陣にプレゼントされるサプライズ企画も実施。自らの似顔絵入りの色紙を贈呈された伊藤は「光栄なこと。嬉しい!部屋に飾ります!」、玉城は「宝物にします!」、飯豊は「汚れないようにラップで巻きます!」、秋田は「天井に飾ります!」とそれぞれ大興奮だった。
そして、原作者の押見修造氏は、「原作漫画ファンの方にお伝えしたいことは、本作は、イケメン俳優が出ているとか、美人さんが出ているとか、そういう映画ではありません。原作の魂の部分を継承した映画です。」と、実写映画としての“見た目”にとらわれず、物語の本質に注目し、それを表現している映画ということを語った。

舞台挨拶レポート

舞台挨拶全編は動画でどうぞ!

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映画公開日を迎えて

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押見修造先生(原作)
とても感慨深く思っています。最初は自分のために描いて、誰もわかってもらえなくてもいいと思って描いた漫画なんですけれども、こんなにたくさんの方々に観てもらえて、ここに並んでいるキャストの皆さんと同じところに立てて非常に光栄に思っております。

押見修造

押見修造先生

井口昇監督
8年ほど前に押見修造先生の原作を読んだ時に、こんなに自分の青春時代とシンクロする漫画は無いと思って、絶対に僕がこれを映像化したいと思って、押見先生に直接映画化をお願いしました。そこから紆余曲折がありまして、約8年の月日を経て、映画化が実現してこの素晴らしいキャストの皆さんと舞台挨拶を実現できていることが、僕はほんと嬉しくて、感極まる思いです。胸がいっぱいです。

井口昇監督

井口昇監督

伊藤健太郎のイメージを覆す異色の役

– 本作は、伊藤健太郎さんの今までのイメージが覆されたと思いませんか?最初にオファーを受けた時のお気持ちは?

伊藤健太郎(春日高男 役)
最初に中学生の役ですって言われて、これは大変な撮影になるだろうなって思ってましたし、それと同時に今までやったことがないような作品・役柄でもあったので、僕がこれから役者としてやっていく上で絶対に大きなものになるなって最初から感じていました。そして監督が8年間温めてきた作品でもあるので、プレッシャーというよりは嬉しさの方が大きかったです。

– 出来上がった作品を観て、ご自身でいかがでしょうか?

伊藤健太郎
最高でした!素敵な作品になっていました。

伊藤健太郎

伊藤健太郎

“玉城佐和”

– 人気キャラクターの仲村さんを演じられるのはプレッシャーはありましたか?

玉城ティナ(仲村佐和 役)
“仲村”というキャラクターは圧倒的な存在感がありましたし、それを私が演じることによって“仲村”にプラスになる要素があればいいなと思っていたので、漫画を一番参考にしました。やっぱり彼女の魅力っていうのは、コマから伝わってくる表情だったり、セリフだったりしますので。漫画からいろいろなものを受け取ることができました。
“仲村”に出会えて私も良かったなと思っています。

押見修造先生
とても光栄です。嬉しいです。ありがとうございます。僕の中では“仲村佐和”というよりは“玉城佐和”になっているので。それくらい最高だと思いました。

玉城ティナ
ホッとしております。ありがとうございます。

玉城ティナ

玉城ティナ

ニャハッ

– 今回、高校生編が初めて映画化されたということで、“常磐文”を演じるプレッシャーはありましたか?

飯豊まりえ(常磐 文 役)
プレッシャーは感じました。でも、演じていて大切にしたいと思ったのは、なるべく「惡の華」のファンの方々にとって違和感なく観ていただけるようにしたいこと。
その中で、監督の意図で作られた、仲村さんとちょっとリンクする部分としての「ニャハッ」っていう笑いの笑顔のシーンは特にこだわりました。
でも、ティナの演じた仲村さんは撮り終わっていたので、リアルニャハを見せてほしいということでティナにもテレビ電話したんです(笑)

玉城ティナ
(その時電話に)出れなくてゴメン。

飯豊まりえ
なので撮影映像を見せてもらって、健太郎くんの目の前で「ニャハッ」というのを何回もやって似せていく練習をしました。

井口昇監督
ニャハ確認はすごいしてましたよね。

飯豊まりえ

飯豊まりえ

佐伯さんが映画の中に存在できたこと

– オーディションで役をを勝ち取られた秋田さん。伊藤健太郎さんや玉城ティナさんと共演されていかがでしたか?

秋田汐梨(佐伯奈々子 役)
やっぱり皆さんのオーラがほんとにすごいので、相談とかは畏れ多くてできないし、お話もぜんぜん・・・

秋田汐梨

秋田汐梨

玉城ティナ
なんで?そんなことないよね?(笑)

伊藤健太郎
怖いんだよ、やっぱ。

玉城ティナ
なんで私なんですか?(笑)
一緒のシーン、作ったよ!

伊藤健太郎
そっかそっか、ゴメンゴメン。

秋田汐梨
・・・話せなかったんですけど、芝居をしている中で皆さん、引っ張っていってくださったので、佐伯さんが映画の中に存在できたのは皆さんのおかげだなと思って、ありがとうございました。

伊藤健太郎
とんでもないです。でも、当時15歳だったんですけど、もうすごいんですよ。ドシっと構えて。女優さんとして。
15歳っていう年齢を感じさせないくらいの居方をしてくれたので、僕らもやりやすかったです。素晴らしかったです。

渾身のシーン

– 本作、伊藤さんと玉城さんは数々の難関のシーンをこなされてきました。その中でも「これは渾身のシーンだった」というのを教えて下さい。

玉城ティナ
伊藤さんと一緒に作り上げるヤマ場がすごくたくさんあって、どれだろ。
やっぱり、お祭りに向かうシーンで、仲村の弱さだったり春日の強さだったりがすごく入り交じるシーンとか、バットを持つシーンというのは、それまでのシーンを経て作り上げられた関係性なのかなって思えて、私としてはとても印象に残っています。

伊藤健太郎
でもね、ほんと全部なんですよ。その中でもいろいろ撮影時のこととか、観た後のこととか、いろいろ考えると、僕は二宮金次郎がパンツを被っているのを教室の窓から見ている春日っていうシーン。ここ、大事っすよね?

井口昇監督
このシーンは健太郎さんと話し合って、健太郎さんが「こういう芝居をやってみたいんですけどどうですか?」っていうアプローチを僕にしてきたんです。で、やってもらったら、渾身のお芝居をしているんですね。

伊藤健太郎
あの一連のシーンは春日にとって変わるポイントというのをわかりやすくしたかったので、けっこういろいろ考えました。僕の中の答えがあれだったので、監督に「とりあえずやるんで観てて下さい」って言って、やらせていただきました。
結果、OKとなったので嬉しかったですね。

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原作者・押見先生からのサプライズ!!

ここで、押見氏のイラスト入りの色紙がキャスト陣にプレゼントされるサプライズ企画。キャストらの似顔絵入りの色紙を押見氏から直接贈呈した。

伊藤健太郎
やっぱり嬉しいですね。自分の顔を原作者の方に描いていただけるっていうのはめちゃくちゃ光栄なことで、なかなかないことですもんね。ありがとうございます。

玉城ティナ
ほんとに嬉しいです。こんなに原作者さんの愛が伝わる作品は珍しいと思います。ほんとにありがたいです。宝物です。

飯豊まりえ
ほんとに宝物です。ありがとうございます!

秋田汐梨
額縁に入れて、天井に飾ります。

伊藤健太郎

玉城ティナ

飯豊まりえ

秋田汐梨

ポーランドでの映画祭上映決定!

– もうひとつスペシャルなお話があります。なんと『惡の華』がポーランドで開催される「ファイブフレイバーズアジアン映画祭」で上映されることが決定しました。

伊藤健太郎
海外での上映か。僕、舞台で海外の思春期の少年の役を演じたことがあるんですよ。その時すごく感じたのは、時代が違っても性別が違っても国が違っても宗教的なことが違っても、いろんなことが違っても、思春期の時に抱えることって、けっこう同じなんですよ。なので、ポーランドの映画祭に出品して海外の人に観てもらうことによって、やっぱり共感はしてもらえるんじゃないかなって自信はすごくあるので、海外の方の声がすごく楽しみですね。

最後にメッセージ

押見修造先生
漫画を読んでいる人にお伝えしたいんですけど、本作は、イケメン俳優が出ているとか、美人さんが出ているとか、そういう映画ではありません。すごく原作の魂の部分を継承していただいています。見た目に騙されずに、原作がお好きな方にも是非観ていただきたいなと思っています。僕自身は、本作を中学生ぐらいの時に観たかったなって、観たらすごく楽になったんじゃないかなって思う、自分にとって大切な映画です。
役者さんたちが漫画の人物たちを血となり肉となり、存在を体現してくださったと思っております。とても感謝しています。

井口昇監督
僕は、自分の居場所がなくて孤独な青春時代を送ったので、そういう青春時代を今、送っている方に救いになってくれる作品になってくれればいいなと思っています。

伊藤健太郎
この作品が上映されるようになるまで8年かかったんですよ。その8年はすごいことだと僕は思っていて、僕もこの世界に飛び込んでから約8年くらい経つんですけど、僕が始めた頃からこの作品は動き出していて、こうやって主人公としてここに立ってご挨拶させていただけてるのはものすごく感慨深いです。
この作品は、絶対に誰かの背中を押してくれるような、救ってくれるような、そんな作品になっていますので、ほんとにたくさんの方々に観ていただきたいです。今日はありがとうございました。

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フォトギャラリー

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押見修造先生
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押見修造先生

[写真・動画・記事:Jun Sakurakoji]

映画『惡の華』

【ストーリ―】
あの夏、僕は仲村さんと出会い、リビドーに目覚めた。
山々に囲まれた閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。ある放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子の体操着を見つける。衝動のままに春日は体操着を掴み、その場から逃げ出してしまう。その一部始終を目撃したクラスの問題児・仲村佐和は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある“契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まった・・・。
仲村に支配された春日は、仲村からの変態的な要求に翻弄されるうちに、アイデンティティが崩壊し、絶望を知る。
そして、「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じ始めた頃、2人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまう・・・

出演:
伊藤健太郎 玉城ティナ 秋田汐梨 / 飯豊まりえ
北川美穂 佐久本宝 田中偉登 松本若菜 黒沢あすか
高橋和也 佐々木すみ江 坂井真紀 鶴見辰吾
原作:押見修造「惡の華」(講談社『別冊少年マガジン』所載)  監督:井口昇  脚本:岡田麿里
主題歌:リーガルリリー「ハナヒカリ」
製作:『惡の華』製作委員会(ハピネット ひかりTV ファントム・フィルム 角川大映スタジオ 日活)
配給・宣伝:ファントム・フィルム
©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会
公式サイト:akunohana-movie.jp
Twitter:@akunohana_movie

大ヒット公開中!

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