第32回東京国際映画祭
中島かずき/山田洋次監督/手塚眞監督/足立紳監督

9月26日、第32回東京国際映画祭のラインナップ記者会見が六本木アカデミーヒルズで行われ、コンペティション部門に選出された映画『ばるぼら』の手塚眞が登壇。キャストの稲垣吾郎・二階堂ふみへの思いなどを語った。
コンペティション部門には足立紳監督『喜劇 愛妻物語』(主演・濱田岳)も選出されている。

手塚眞監督質疑

第32回東京国際映画祭
笠井信輔/手塚眞監督/足立紳監督

笠井信輔
コンペティション部門に選出された今のお気持ちをお聞かせ下さい。

手塚眞監督
今回選んでいただいてほんとうに嬉しいです。ここ数年に作りました長編映画すべてが東京国際映画祭で上映していただいているんですね。
今回、3回目の参加になりますけれど、3回目で初めてコンペティション部門に選んでいただきました。ちょっとずつ自信がついてくる気がしますけれどもほんとに嬉しいです。

手塚眞
手塚眞監督

笠井信輔
原作「ばるぼら」は手塚治虫作品の中でも異色作と言えると思うんですが、数ある原作の中から「ばるぼら」を選ばれたポイントはなんでしょうか?

手塚眞監督
手塚治虫の漫画の中では異色作だと言われていますが、それは読者の皆さまから言われていることでありまして、私から見ると、これは非常に手塚治虫らしい作品だと思っておりますし、同時に手塚眞らしい作品であるとも感じておりました。
父親が考えた感性やストーリーと、息子である私の感性の接点・融合という形で作らせていただきました。

笠井信輔
よくもこういう役を稲垣吾郎さんにやらせたなと、スクリーンを観られた方はドキドキワクワクすると思うんですけれども、稲垣さんは昨年の『半世界』に続いて2年連続で主演映画がコンペティション部門選出となりました。これは13年ぶりの快挙です。
その稲垣さんにとっては『ばるぼら』では危ない匂いのする役への挑戦と言えると思いますが、現場ではいかがでしたか?

手塚眞監督
実はこの2人の主演(稲垣吾郎・二階堂ふみ)が決まるまで、たくさんの俳優の方にオファーしたんですが、皆さん躊躇されて、その中でこのお二人が「是非やりたい」って言ってくださったんですね。まずその勇気に感謝いたします。
それと同時にこのお二人が文字通り体を張ってこの役をやっていただいた。これはご覧になるとすぐにわかると思いますけれども、大変にこの役になりきって素晴らしい演技をしていただいています。ですから監督としてはこの二人で良かったなと思っています。

手塚眞

笠井信輔
稲垣吾郎さんとは初めてのお仕事だと思いますが、どんな役者さんですか?

手塚眞監督
私が一番好きなタイプの俳優です。ほんとに何も言わなくても以心伝心といいますか、こちらが思ったとおりの演技をしていただけます。今日本で一番好きな俳優さんです。

笠井信輔
“ばるぼら”を演じられた二階堂ふみさんはいかがですか?

手塚眞監督
二階堂さんはこの映画にとってのミューズのような存在でございまして、彼女がいたからこそこの映画が成立したんだと思っております。これもご覧になるとわかりますが、これは二階堂ふみさんなのか“ばるぼら”なのかわからないくらい役にぴったり合っています。

手塚眞

<第32回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間:2019年10月28日(月)~11月5日(火)
■会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区) 、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場(千代田区) 他
■公式サイト:www.tiff-jp.net

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[写真・記事:Jun Sakurakoji]