• HOME
  • News
  • 映画
  • 大林宣彦監督が自身の新作の主演に抜擢した女子高生・吉田玲がつなぐ夢
海辺の映画館

大林宣彦監督が自身の新作の主演に抜擢した女子高生・吉田玲がつなぐ夢

大林宣彦監督の新作 『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』(2020年春公開予定)の主演に女子高生・吉田玲を大林監督自らが抜擢したことが明らかになった。まだほとんど世の中に知られていない彼女は、どんな女優なのか?
大林監督が吉田玲を見出すきっかけとなった映画『隣人のゆくえ』(2017年・柴口勲監督)が、9月14日~9月20日の期間、池袋シネマ・ロサにてアンコール上映されるので、確認の意味でもチャンスとなっている。

吉田玲がキャストのひとりとして出演している映画『隣人のゆくえ』は、独りのサラリーマンが40名の中高生をキャスト・スタッフにして 製作したミュージカル映画。中高生と創った小さな映画ではあるが各地で劇場公開されている。

コメント

大林宣彦監督

奇跡の映画(『隣人のゆくえ』)と出逢った! 少女らの実年齢に驚きました。一所懸命に、唄を学び、舞踊を練修し、伝えることに励んだ。生きるとは、一所懸命なり! 彼女らの創意と、努力と、一瞬をもおろそかにせぬ一所懸命に、拍手を!彼女らの表現力を以って、この映画は映画たり得た。しかも、奇跡の映画に。

吉田玲

吉田玲
私にとっては『隣人のゆくえ』があるから『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』があり、『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』があるから『隣人のゆくえ』もあり、今の私があるのだと思っています。

– 吉田さんは『隣人のゆくえ』の柴口監督の口癖として“まだいける”をあげていらっしゃいます。この言葉は、吉田さまにとって、どんな影響をあたえたと思いますか?

吉田玲
諦めの早い私に柴口監督が”まだいけるやろ?”と何回も言ってくれたので、諦めない精神力を与えて貰えた気がします。

– 『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』撮影時に、大林宣彦監督からの演出・指導・声がけ等で、心に残っている言葉がありましたら教えて下さい。

吉田玲
あるシーンでなかなか笑顔になれなかった私に大林監督が「君はミュージカル女優になりたいんでしょ?」と言ってくれて、自分の夢を再確認できたことがありました。その後からしっかり笑顔で楽しめたと思います!

プロフィール
2002年3月15日下関市生まれ 。 2007年から地元の劇団 Zing ♪ Zing でミュージカルを始める 。
2017年公開『隣人のゆくえ』金子みすゞ役、2020年春『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』公開予定。

海辺の映画館

吉田玲

柴口勲監督(映画『隣人のゆくえ』)

大林宣彦監督の新作映画 『海辺の映画館』へ続く 『隣人のゆくえ』の夢、吉田玲。

2017年に小さな映画が劇場公開されました。『隣人のゆくえ』は独りのサラリーマンが40名の中高生をキャスト・スタッフにして 製作したミュージカル映画です。「中高生と創った映画が各地で劇場公開をされた」それだけで夢のようなお話です。しかしその夢には続きがありました。その内の出演者の一人、吉田玲 が大林宣彦監督の新作『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』の主人公として抜擢されたのです。
吉田は本州の片隅にいた名もなき一人の女子高校生です。中学2年のときに出演した『隣人のゆくえ』が公開された頃は高校1年。彼女は主演ではありませんでしたが、本作をご覧になられた大林監督に見出されて今『海辺の映画館 キネマの玉手箱』で空高く羽ばたこうとしています 。
私は「こんな夢物語があるだろうか?」と思っています。大手事務所や露出度ありきのキャスティングが主流の映画界で、こんなに大きな映画の主演に事務所にも属していない片田舎のJKがキャスティングされたのです。 しかも『隣人のゆくえ』は中高生が撮影し録音し照明を当て、劇中歌を作曲し演奏し振り付け 、広報まで手がけた 自主映画なのです。その中から大林監督に吉田が掬い上げられたことは、まるでよく言うアメリカンドリームに匹敵すると思わずにいられません。

映画『隣人のゆくえ』

【作品概要】
下関市の梅光学院の40名の中高生をキャスト・スタッフとした自主映画。オリジナル・ミュージカル 。

【ストーリー】
両親の別れた日、カンナは忘れ物を取りに学校へ戻る。校内の歌声に誘われて着いたのはミュージカル部だった。「夏休みの間私たちのたった一人の観客になって」と頼まれた彼女は迷いつつも部室へと通い、忘れ去られた 下関の歴史に触れてゆくのだった

【キャスト・スタッフ】
野村カンナ/正司怜美(高1) 、田中絹代/福田麗 (高2) 、金子みすゞ/吉田玲 (中2) 、他
音楽:正司怜美(高1)、岡村菜々子(中1)/振付:福田麗(高2)、助監督:竹内義晶(高1)

【公式サイト】https://rinjinyukue.wixsite.com/rinjinnoyukue

【上映予定】
『隣人のゆくえ』
9月14日~9月20日:池袋シネマ・ロサ(アンコール上映) モーニングショー
※9/14 舞台挨拶(柴口・正司・福田・竹内)
※9/15 舞台挨拶(柴口・正司・ 竹内)

隣人のゆくえ

下段中央・吉田玲

大林宣彦監督 新作映画 『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』(英題:Labyrinth of Cinema)

10月:第32回東京国際映画祭
11月:広島国際映画祭 2019
2020年春劇場公開予定

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA