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みぽりん

【監督インタビュー】SNSでの瞬く間の盛り上がりから、批判もあったラスト10分にこめた思い。映画『みぽりん』

9月7日からの神戸・元町映画館を皮切りに、全国各地ロードショーが予定されている“新感覚パニック・ホラー?”と銘打たれた映画『みぽりん』。
今年の4月下旬に予告編が上映されるやいなや、カメ止めファンのツイートから瞬く間にSNSで拡散され大きな話題に。
その盛り上がりはネット上にとどまらず、7月のカナザワ映画祭では、全国から集結したファンの力もあり、観客賞を受賞した。
その盛り上がりの経緯からの気付き、そして批判があったという作品のラスト10分に込めた思い、そして映画作りそのものに対する思いついて、松本大樹監督にたっぷりと語っていただいた。

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松本大樹監督、垣尾麻美(主演・みほ役)

映画『みぽりん』松本大樹監督インタビュー

『ミザリー』がお手本

- “新感覚パニック・ホラー?”と称した映画のジャンル決定の経緯についておきかせください。

松本監督
まず、低予算で撮影しなければいけないという制約がありました。
そこで、『ミザリー』(1990年・米)というホラー映画をお手本にしました。『ミザリー』は登場人物が少なく、物語の場所のほとんどが山荘の中で繰り広げられる内容なので、低予算でも面白い作品ができるのではないかと考えました。
そこから、以前仕事でご一緒した垣尾さん(主演・みほ役)で、「日本版ミザリーをつくるぞ!」という経緯になっています。
なので、「ホラー映画がつくりたい!」というジャンルが起点ではなく、限られた予算の中でどうするかといった考えの結果として、ホラー映画というスタイルを選択することになりました。
『ミザリー』は、小説家が自身のファンに監禁されるという話なのですが、自分が脚本を書く上で想像しづらい面がありました。この設定では脚本が書けないなと考えて、スタッフと話している時に、アイドルを題材にしてみてはどうかという提案をもらいました。僕は映像の仕事で、アイドルのMVやライブの撮影をしていたので、地下アイドルの活動内容や状況をある程度把握していました。なので、『ミザリー』に地下アイドルの要素を取り入れて、映画にしようと思いました。

構想の時期と撮影地決め

ー 本作品の構想はいつごろからですか?また、どのように、撮影地を決定しましたか?

松本監督
構想の開始時期は、2018年の7月に撮ろうと思ったので、まだ、1年くらいしか経っていない状況です。
撮影地となった六甲山は、神戸で有名な「牛女」といった怪奇伝説があったり、名前の由来に、六人の首と兜を埋めたという伝説があったり、ホラーに縁のある場所で、僕自身にとっても神戸は地元なので、ここで撮りたいと思いました。

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六甲山荘

“声優”アイドルを選んだ理由

みぽりん

– アイドルの中でも、“声優”アイドルを選んだ理由は?

松本監督
今回、出演していただいた役者さんたちが「澪クリエーション」という事務所に所属されています。
この事務所は、母体が日本ナレーション演技研究所というところで、声の仕事をメインとしていて、声優を目指す方々が所属する事務所です。
声優の業界は競争が厳しく、活躍の場が関西では特に少ないというのが現状としてあります。
なので、事務所のマネージャーさんからも、活躍の場を与えるという意味で協力してほしいという声があり、それに応えたところがあります。
その恩恵として、映画祭などでセリフが聞き取りやすいという声が多くあがってきました。
発声の基本ができている声優さんたちが出演しているというアドバンテージがありました。

『ミザリー』のシーン構成を研究し、初脚本に生かした

- 松本監督にとって、初の自主制作長編映画とのことですが、長編映画づくりにあたり、工夫や努力、こだわった点はありますか?

松本監督
僕は短編映画の製作経験もなく、脚本を書くのも初めてで、まずはお手本や模写が必要だと考えました。
なので、『ミザリー』を観ながらシーンを書き起こして、どういうシーンで構成されているかを確認するという、箱書き(※脚本の作成手法)の逆のことを行ってみました。
そこで、緊張と緩和がバランスよく・リズムよく並べられていることに気づきました。そういった研究を作品作りに役立てています。

オープニングにクレジット表示をもってきた理由

- 最近の映画では珍しく、キャスト・スタッフのクレジット表示をオープニングにもってきたのは?

(参考)映画『みぽりん』オープニング

YouTube player

松本監督
オープニングにクレジットをもってきたのは、エンドロールで帰ってしまうお客さんのことを考えたからです。
無名の監督・役者の作品なので、名前を憶えてもらいたいという考えがありました。
また、オープニングで流れる映像は、2019年元旦の初日の出です。映画を観る人にとっては、初日の出とはわからないと思うのですが、僕の初作品であり、お客さんにとっても初めてみる作品なので、僕がこだわりたいところでした。
元旦の朝に、六甲山に撮影にいったのですが、知らない人同士が拍手や握手、ハイタッチをしている姿をみて、感動しました。僕の『みぽりん』という作品が世の中にのぼっていくのをみんなで歓び、楽しんでもらえればという思いを込めています。
止まっていた映像が日の出とともに動き出すという部分も、いままで映画を撮っていなかった自分が、映画を撮り始めるんだぞという決意の意味を含めています。

信頼できる人と映画作りを

- 出演者のみなさんのプロフィールをみると、「同じ所属事務所」で、「映画は本作が初出演」となっていますが、キャスティングにあたっての事務所とのつながりや、経緯、こだわりを教えてください。

松本監督
僕の考えとして、“人”と仕事をしたいというのがあります。
技術や演技力を理由としてではなく、この人に頼みたいとか、信頼できる人と映画づくりをしたいという思いがありました。
今回、澪クリエーションのマネージャーさんと、信頼関係ができていましたし、ホラー映画が好きな方だということもあって、ぜひ、事務所の役者さんを連れてきてくださいとお願いをしました。
当初、役者さんを5人お願いしたのですが、不採用の場合もあるからと6名を紹介していただきました。
そこで、僕の作品にでていただけるのならばと、役を1名追加して、全員出演していただきました。
そのように、映画づくりに参加していただける人を全員取り込んでいくといったことをしました。

カメ止め“感染者”から、SNSでの拡がり

- 映画『みぽりん』のファンへの広まりについて教えてください。

松本監督
映画の広まりは、2019年4月下旬の元町映画館での予告編上映からです。
映画館に映像データをお渡ししていなかったのですが、独自に予告編の上映をしていただきました。
そして、4月20日に『カメラを止めるな!』のスピンオフ『ハリウッド大作戦!』が関西で上映され始めたときに、“”感染者(『カメラを止めるな!』ファン)”のひとりが、Twitter上で『みぽりん』をみて、「この映画、なに!?」、「こんな映画があるみたい」とつぶやいたことから、他の“感染者”にも広まったんです。
その翌日の4月21日に、池袋シネマ・ロサの関係者から連絡がありました。その連絡に僕は鳥肌が立ちました。なんでこんな地方の名もない自主映画に注目して連絡をしてこられるのだろうと。“感染者”の方々も含め、どこまで情報のアンテナを張っているのだろうと思いました。
そこから、7月のカナザワ映画祭の前に、「チラシを送ってください」というDMをいただいたり、ファンアートやグッズを作ってくれる方がいらしたり、盛り上がりがでてきました。
その一方で、「映画をまだ観ていないのに、そんなに盛り上がるのってどうなの?」という批判的な意見もありました。
いずれにせよ、この盛り上がりが、カナザワ映画祭での観客賞受賞に結びついたと思っています。
“感染者”には、一芸に秀でている方が多いのでその方々の活動に本当に感謝しています。そういったファンの活動に、作り手側が追い付けていない部分があるので、そこを改善しようと、キャスト・スタッフ陣に呼び掛けています。
SNSのアカウントを持っていないキャストには、アカウント作成を促したり。自分自身も成長して、みんなを引っ張っていかなければいけないと思っています。
自主制作映画の監督として、全体をマネジメントしていかねばならならず、映画を宣伝していくには、カメ止めと同様、このやり方しかないと思っていて、勝負どころだと感じています。

「みぽらー」とは?

- 映画『みぽりん』のファン「みぽらー」について、把握している情報などを教えてください。

松本監督
「みぽらー」という、映画『みぽりん』のファンの呼び名を認識したのは、4月26日です。カメ止めの“感染者”の間で話題になりはじめた4月20日から、わずか数日後のことになります。
作品すべてに関して、話題にしてくれることが嬉しかったです。
題字を書いていただいたものは、本編のタイトル映像として採用しました。
映画自体が、かなりぶっ飛んだ内容なので、何をやっても自由といったことを大前提にしていました。なので、ファンの呼び名だとか、グッズ製作などに制限をかけることをせずに、作品を広めてもらうために、緩くするというか、「なんでもありです」といった感じで、作品をきっかけに遊んでほしいという考えでいました。

大作映画にはない、役者・監督とファンとの直接のつながりを学んだ

松本監督
この作品を通したつながりやふれあいを大事にしたいと思っています。“感染者”とはまた違った“みぽらー”同士のつながりができあがり始めているところに、僕はこの作品を作ってよかったなと思っています。作品とは別のところでできあがっていく“絆”を大事にしていきたいです。
5月に、“感染者”の方に話をうかがってリサーチしたことがありました。関西では自主制作映画やレイトショーに人が集まることがほとんどないので、なぜ映画館に足を運ぶのかについて聞いてみました。すると、もちろん作品を楽しむというのもあるのだけれど、作品を通じて知り合った仲間に会いに行くことや、大きな作品ではありえない、役者や監督と触れ合えることが嬉しいという答えが返ってきました。
その“絆”に気づいて、交流の場を作ることの大切さを“感染者”や池袋シネマ・ロサで学びました。
僕自身、『みぽりん』のおかげで交友関係がひろがりました。いまはネット配信が普及しているなかで、いかに映画館・ミニシアターに足を運んでもらうかを考えています。

観客賞を受賞したカナザワ映画祭

- カナザワ映画祭2019での、「みぽらー」集結の様子はいかがでしたか?

松本監督
カナザワ映画祭には、博多、東京、名古屋をはじめとして全国から、「みぽらー」が集まってきました。カナザワ映画祭に集まることで、絆がさらに深まって、今回の上京でもシネマ・ロサでビラ配りを手伝ってくれる人が現れました。関西以外でみんなが集まることの大切さを感じました。もちろん、来られなかった方との間には、温度差が生じてしまう課題もあるのですが、今後も、池袋シネマ・ロサや元町映画館の上映初日などで、絆を深めていければなと思っています。
カナザワ映画祭の前日には居酒屋を貸し切って、30~40人くらい集まって、Tシャツを配って、映画祭にみんなで着ていこうと呼びかけたりして、これまでの人生でいちばん嬉しい思い出になりました。そういった熱量の高い「みぽらー」のおかげで、観客賞受賞に結びついたと思っています。

ラスト10分に込めた松本監督の思い

- 批判があったという「ラスト10分」について、教えていただけますか?

松本監督
『みぽりん』のラスト10分に批判が多くあった中で、「あんなことは、絶対にしてはいけない」と言われたことが、僕は納得がいきませんでした。“絶対にしてはいけない”というのはおかしいと思いました。
“映画はこうあるべきだ”ではなく、自由がなくては、創作は始まらないと思ったんです。映画の流れとして、展開がおかしいとか、リズムが悪いという指摘であれば納得がいったのですが、当時はその方とモメました。後日、東京で開催された映画祭にいらしていたカナザワ映画祭の関係者にお詫びして、いまは良い関係に戻っています。

次の作品に進むためにも敢えて“自分流”を押し通す

松本監督
ラスト10分に関しては、他の方々からも、こうしたらよかったのではないかという意見をいただきました。その後、再編集をすることがあったのですが、ラスト10分だけはそのまま残しました。不完全なことはわかっているし、批判も出るだろうと思っていましたけれども。
カナザワ映画祭でも、お客さんの反応を見ていたら、それまで笑っていたお客さんが戸惑い始めて、消化できない状態に見えたんです。「みぽらー」からも、ラストはついていけなかったという声がありました。
それでも、ここは自分の完全なオリジナルで、初めての作品だし、ここで批判を受けて人の意見で変えてしまうよりも、この状態で世に出し、劇場公開初日の反応を確かめようと決めました。
それで批判や反応があるならば、それを真摯に謙虚に受け止めて、次の作品へと進むために。

映画は観客の思い通りにはいかないぞ

松本監督
僕のどこかに、悔しいとかそういった思いがあるかもしれません。映画がそのまま終わってしまうのではなく、「そう思い通りにはいかないぞ」と。
みんなの思考が止まった反応をみて、ちょっと嬉しかった自分がいました。僕は変態かもしれないですね(笑)

挑発的な気持ちで、冒涜しつつ、映画を作りたい

松本監督
感想の中に「映画を冒涜している」という言葉を使っている人もいたんですけど。僕の中では、冒涜しつつ賛美しているところがあります。
映画って、意見したがるところや、作り手側もああすべき、こうすべきっていうのが確かにあります。
『みぽりん』は取材を受けると、バカにされるところがあって、そういう状況をぶっ壊したいという気持ちがあります。自由だということを示したいと思っていて。この“ぶっ壊す”というのは自分でもやりたいと思っています。
「こうすべきなんていうことはない、なにやってもいいだろ?」っていう挑発的な気持ちで、冒涜しつつ、映画を作りたいという思いがあります。
映画というのは総合芸術で、すごいものだと思います。音楽と演技と映像があわさって、最後に圧倒されるんだぞっていうものを見せたくて、最後にクラシックの第九を使いました。
第九の第四楽章の冒頭の歌詞が、「そうじゃないっ!(こんな音じゃない!もっと歌を楽しもう!)」っていう感じで始まるんです。それが、映画『みぽりん』にマッチしていると思います。今まで作ってきたことを「そうじゃない!」というところから、「もっと映画をつくることを楽しもうよ」って。「嬉しくなって、もっと楽しむべきでしょ」って。第九の第四楽章を使いたかったのも、それが理由です。なので、ラスト10分にはいろいろな想いを込めています。

映画と音楽

ー 挿入歌「ラストティーンズ」についてのエピソードを教えてください。

松本監督
「ラストティーンズ」は、名古屋にある「アイドル教室」という寿司店のオーナーが運営するアイドルグループの楽曲からお借りしたものです。
仕事でPVを作らせてもらったことがあって、今回依頼して最初に出てきた曲は完成度の高いものだったんですけど、聴いたときに、それは違うなと思いました。
そこで、オーナーが10代の終わりに書いた「ラストティーンズ」っていう、ほぼ初期衝動(内から溢れ出る激情)で書いた曲があって、アイドル達に歌わせているんですけど、その曲を聞いた、いいなと思ったんです。青臭い感じ、初期衝動なかんじがすごくよかったし、「情けない自分を愛せばいい」っていう歌詞にも惹かれたし。
初めて映画を作るっていうことにもかぶってくるし。たとえ、作品が情けないものになっても自分たちで愛せばいいっていう思いを込めて、この曲にしました。フルコーラスあって、CDも出します。
グループ名の「OH!それミーオ!」は、出演者が所属する事務所の「澪クリエーション」の“澪”からきていて。イタリア語のオー・ソレ・ミオ(私の太陽)という言葉も意識しています。アイドルっぽさがありますよね。

本作の見どころ。パニックを楽しめる人に。

-「新感覚パニック・ホラー?」とは

松本監督
パニック・ホラーとは言っていますが、あのチラシで怖がられたりとか、「エーッ…」とバカにされたりとか、そういうところが正直あるんです。
なので、東京では変えた方がいいんじゃないかっていう意見もあります。実際に、ビラ配りをしていて、そういう目に遭うんです。「ちょっと無理です…」みたいな。
インディーズ映画が好きな方は受け取ってくれるんですけど。ただ、カメ止めとは違って、多くの人に受け入れられる作品ではないので、あのチラシを見てダメな人は、作品を観てもダメだと思うんです。
「新感覚パニック・ホラーって何?でも、パニックになるんだな、恐ろしいことになるんだな」と思ってくれて、それを楽しんでくれる人にしか受け入れられないと思っています。観る人を選んでしまうというか。
ああいうビジュアルにしたのは、ある意味、線引きされているというか、やわらかなビジュアルにして、だまされた!ってなるよりはいいんじゃないかって思っています。
“?”をつけたのは、明記はしていませんがコメデイ要素もあるためです。

テーマとメッセージ

- 題材となったアイドルと風刺的部分、映画としてのメッセージについてお聞かせください。

松本監督
題材となったアイドルですが、脚本にも大きな影響を与えています。
昨年、農業アイドルが事務所社長からのパワハラで自殺してしまう事件が報道されたときに、契約書や違約金の話を取り入れました。クランクアップの時には、ちょうど、NGT48のファンによる暴行事件があったので、会いに行けるアイドルといったスタイルが、ここにきて難しくなっている部分があると思いました。
2018-2019年のアイドル業界を振り返ってみると、今までの盛り上がりに、いったん、終止符が打たれそうな雰囲気がありますね。
ある意味批判する面もありましたが、それよりも今のこの状況を映画に入れたいと思いました。なぜかというと、B級映画ではあるのですが、ただのバカ映画で終わるのではなくて、この時代に起きたことを刻んでおいて、何年後かに、この映画が撮られた時代のアイドル業界の盛り上がりの終止符がうたれそうな状況を風刺画のように残しておきたいと思いました。
この映画がただ消費されて終わるのではなく、その時代を感じてもらえる作品になれたらと思っています。
アイドルを撮りたいというわけではなく、主演の垣尾さんでホラーを撮りたいところから始まって、結果としてアイドルの状況を風刺として取り込めたところが良かったと思っています。

公開直前ライブイベントは、映画とライブでひとつのパッケージに。

- 9/2(月)の公開直前ライブはどんなものにされたいですか?

松本監督
はい。9月2日に「OH!それミーオ!」のライブをする体で、映画のプロモーションが行われます。
先ほど、ライブの主題歌が神戸から届けられました。これがなかなかの出来で、本編よりもいいんじゃないかっていう(笑)
本編がああいう終わり方をして、後味悪いなっていう方にも、映画のあとに、みんなで歌えるようなさわやかな曲で盛り上がって、映画とライブでひとつのパッケージになったらなと思っています。
ライブイベントでも主題歌をお披露目して、みんなで盛り上げて、年末のシネマ・ロサの上映までに、主題歌が広まっている状態にしたいと思っています。
ちなみに、アイドルグループのメンバー設定は4人。劇中にでていない二人もライブに連れてきてもらおうと思っています。

みぽりん

みぽりん

<監督プロフィール>

監督・脚本・撮影・編集
松本 大樹(まつもと だいき)
1983.5.16 兵庫県神戸市灘区生まれ、日本撮影監督協会所属。大学を卒業後、ポストプロダクション、撮影技術会社など様々な映像制作関連会社で経験を積みながら、撮影・編集のノウハウを磨き、フリーランスの映像クリエイターとして独立。その後、2013年、映像制作会社CROCO創業。本作『みぽりん』が初めての自主制作長編映画となる。

映画『みぽりん』

カナザワ映画祭2019「期待の新人監督」観客賞受賞!
「ラスト10分映画の全てがぶっ壊れる!」新感覚パニック・ホラー?映画

Introduction
関西の無名の監督・役者がつくった低予算自主制作映画『みぽりん』
公開前からSNS上で異常な盛り上がりを見せる

『みぽりん』は、神戸出身/在住の松本大樹が、初監督した低予算自主制作映画。
全編オール神戸ロケで、関西の無名の役者陣と共に作品を創り上げた。

4月下旬に元町映画館にて予告編が上映されるや否や、その噂はSNSを通じて一気に広まり、「みぽらー」と呼ばれるファン達が全国各地に次々と登場。映画公開前から熱狂的に作品を応援する事態となった。

そして2019年7月15日。金沢21世紀美術館にて行われたカナザワ映画祭2019「期待の新人監督」でのワールドプレミアには、全国各地から「みぽらー」が集結。200人近くの超満員の会場で作品が上映され、めでたく観客賞を受賞した。

古典的なホラー映画作品の要素が散りばめられている事に加え、昨今のアイドル業界に纏わる様々な事件やニュース等の風刺も入れつつ、綿密に作り上げられた本作。全く予想だにつかない衝撃のラスト10分の展開に、劇場公開後も物議を醸し、拡散される事は間違いないであろう。地方発、新たなインディーズ映画の伝説がここから始まる…

STORY
ボイストレーナー・みほの狂気の沙汰。
何が起こるか全く予測不可能。悪夢のような5日間がはじまる…

声優地下アイドルユニット「Oh!それミーオ!」でセンターを務める神田優花は、6ヶ月連続人気投票1位を獲得し、ソロデビューする事が決まった。しかし、大の音痴である優花の歌声にプロデューサーの秋山とマネージャーの相川は頭を悩ませていた。
そんな中、同じグループのメンバー里奈のツテで、優花は怪しいボイストレーナー・みほのボイトレ合宿に参加する事に。
六甲山でみほにピックアップされ、山荘へ連れて行かれる優花。初日に契約書にサインをさせられると、翌日からいよいよ恐怖のボイスレッスンが始まる。少しづつ明らかになるみほの異常性。レッスンを進めていく中で、みほは優花がアイドルに相応しくないと感じ、怒りを募らせていく。
一方、秋山と相川は優花のソロデビュー曲のPV撮影を優花推しのファンの加藤に頼む事に。いよいよライブでのお披露目が明日と迫ったその日、ようやく3人は優花が監禁されている事を知り、六甲山へと向かうのだった…

みぽりん

企画・製作・配給:合同会社CROCO
2019/108min/日本/16:9/ステレオ
©️CROCO
公式サイト:https://crocofilm-miporin.com/
予告編

YouTube player

<出演者>
みほ役 垣尾麻美
神田優花役 津田晴香
秋山快役 井上裕基
加藤淳役 近藤知史
相川梢役 合田温子
木下里奈役 mayu
みほの母役 木野智香

立ち飲み屋店主役 キテン館主
立ち飲み屋客役 神田 悠 まおち
みほの猫役 松本ひじき 松本こんぶ(友情出演)

<スタッフ>
撮影 ヨシナガコウイチ
録音 前田智広
ヘアメイク 篁怜
暖炉係 篁怜
衣装 冨本康成・mame
整音・MA 勝田友也(モノオトスタジオ)
配役 露木一矢(澪クリエーション)
メイキング撮影 露木一矢
メインビジュアル・パンフレット制作 小池一馬
題字 小池菜津子
本編題字 のの
HP製作 ヨシナガコウイチ
制作・脚本・監督・撮影・編集 松本大樹

<宣伝>
みぽらー
細谷隆広
松村厚

<ご協力>
楽曲提供 梅村紀之(アイドル教室)
火起こし協力 寺岡進

<スペシャルサンクス>
今井伊織
斉藤啓

劇場公開情報(2019年7月31日時点)

―関西―
■元町映画館(神戸) 2019年9月7日(土)〜13日(金) ※1週間
■シネ・ヌーヴォ(大阪) 2019年9月14日(土)〜27日(金) ※2週間
■京都みなみ会館(京都) 2019年9月27日(金)〜 ※期間、終映未定

―関東―
■池袋シネマ・ロサ(東京) 2019年12月21日(土)〜 ※3週間

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