ALLI

【インタビュー】人に歌を聞いてもらう喜びを知った瞬間。ALLIが過酷な生い立ちの中から歌手を目指した時。

福岡出身・在住の歌手ALLI(23歳)。物心ついた時から歌うことが大好きで、自分は歌いながら生きていくと漠然と思っていたという彼女が1stミニアルバム「reflection」を8月28日に発売する。アルバムのサブタイトル「ねえ、石ころのあめ玉ってどんな味か知っている?」、彼女のプロフィールに書かれた「過酷な環境を生き抜きながらも」とはどういうことなのか?
とにかく歌うことが大好きだったALLIの生い立ちから、人に歌を聞いてもらう喜びを実感した歌手を目指すきっかけ、そしてアルバムの魅力についてまで、たっぷりとお話を伺った。

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ALLIロングインタビュー

貧乏で食べるものが無かった

– プロフィールに書かれた「過酷な環境を生き抜きながら」とは具体的にどういう状況だったのでしょうか?そして、アルバムのサブタイトルにもある「ねえ、石ころのあめ玉ってどんな味か知っている?」とは?

ALLI
4歳の時から母と2つ下の弟と3人で暮らし始めて、いわゆる貧乏、お金が無いという状況でした。
お金がなくて、お腹が空いて冷蔵庫を開けても食べるものが何も無い。
時間だけがたっぷりあって、でも遊んでくれる人がいなくて、弟と二人っきりの世界だったので、なんかしよう、公園へ行こう、公園に行ったら砂場がある、お腹も空いていたので石を舐めよう、みたいな感じでした。

気づいたら歌を歌っていた

– 歌を歌い始めたきっかけは?

ALLI
こないだ母に聞いたら、気づいた時には私はもう歌っていたらしくて。
あと、家族で車に乗ることが多くて。車の中でもずっとCDを流してますし、家でも音楽番組を見てたし、ずっと音楽が流れていて、気づいたら歌っていたので、いつから歌い始めたのかは自分ではわからないんですよね。

– ALLIさんの中で子どもの頃、覚えている好きだった歌手や曲はありますか?

ALLI
小学生の時はモーニング娘。さんとか、アイドルがすごい好きで聴いてたのと、あと、おばあちゃんと住んでいた時期があったので、歌謡曲の懐メロの歌番組をよく見ていたのもあって、それで覚えた歌をお風呂で歌ったりとかしていました。
アニメでは、「ぴちぴちピッチ」(2003年初回放送)という歌って戦う人魚の物語なんですけど、すごい大好きで、自分が主人公だと思っていて、学校でも家でもどこでもずっと主題歌を歌っていました。
とにかく、小さい頃から自分は歌いながら生きていくんだって思ってました。

ALLI

人に歌を聞いてもらう喜びを知った瞬間

– 路上ライブをはじめたきっかけは?

ALLI
歌を歌いたい、歌手になりたい。でもどうしたら歌手になれるかわからないまま、大学で音楽サークルに入って、初めてバンドの組み方や、路上ライブというものがあることを知りました。
路上ライブは、天神の警固公園とかでやってました。

– 路上ライブでの思い出は何かありますか?

ALLI
クリスマスの日に、延々とクリスマスソングを歌っていたんですけど、酔っ払いのおいちゃん(博多弁。おじちゃん)たちが私の目の前で肩組んで楽しそうにクリスマスを謳歌しているのを見た時は、「あぁ、歌うってこういうことなのかな」ってめっちゃ思いました。すごい幸せな気持ちになって、人に歌を聞いてもらう喜びを感じました。

そして、歌うことを「挫折」

– ライブハウスでの音楽活動は?

ALLI
ALLIとして福岡で音楽活動を始めた時に、福岡の作家さんで、SHiNTAさんて方がいらっしゃるんですけど、その方に「一緒に音楽をやらんか」って声をかけてもらって、それから、福岡でライブハウスでの音楽活動を始めました。

– ツインプラネットのネクストブレイクオーディションを受けたきっかけは?

ALLI
SHiNTAさんとご一緒するようになってから半年後の2017年の9月にオーディションを受けたんですが、その頃、音楽活動を数ヶ月やめてしまってた時期だったんです。
もともと私は、人の前で発言するとか、それこそステージに立つというのが苦手で、そういうのはできるだけ避けたい子だったんですけど、でも「歌いたい」という気持ちが勝って、思い切って音楽活動を始めてました。
でもある時恐怖症みたいになって、本番前に全身が震えて、痙攣が起きてステージに立てなくなったんです。それでしばらくお休みをいただいてたんです。更に、家庭の問題も起きて、挫折というか、「あぁ、もう全部やだ!」ってなってしまって。
その時、SHiNTAさんに「オーディションがあるけど受けてみらんか」って言われて、やっぱり「歌いたい」という気持ちも出てきて、「じゃあ、最後に」っていう思いでオーディションを受けることにしました。

初のオーディションでグランプリ獲得

– それで見事グランプリを獲得されたということですね。

ALLI
ビックリですよね。まだあんまり実感が無いんですけど。
一次審査では「君が代」、最終オーディションでは、MISIAさんの「逢いたくていま」をア・カペラで歌いました。

– いきなり「君が代」ですか?

ALLI STAFF
審査員の中では今でも語り継がれています(笑)

ALLI
なんかよくわかんない空気になりました(笑)

ALLI STAFF
でも突き抜けてこの子一番!ってなったそうです。

歌は独学。そして楽器も練習中!

– 歌のレッスンとかは受けられたんですか?

ALLI
特にないですね。とにかく歌いまくるみたいな(笑)

– 楽器の練習を始められてると伺ったんですが。

ALLI
キーボードの練習を始めてます!
ギターもちょっとやったんですけど、ぜんぜんダメで(笑)B?F?って感じで(笑)

– いつかライブでキーボードの弾き語りを披露される日がくるわけですね?

ALLI
そうなんですよ。いつの日か!緊張しそうですけど(笑)

– ではその日を楽しみにしています。

ALLI
頑張ろ!
ギターも頑張ろ!

– ギターも諦めてはいないんですね?

ALLI
諦めてはいないです!
諦めてはいないんですけど、今の家が生楽器が弾けなくて、なのでアコギが弾けないんですよ。練習ができないので、ギターの道のりはまだ遠いです(笑)

ALLI

ALLI

個性的な世界観を持ったアーティストに憧れる

– 歌手としてこれから頑張っていこうとされているALLIさん。改めて憧れている歌手がいらしたら教えて下さい。

ALLI
やっぱり歌謡曲を聴いてたというのが大きいのかもしれないですけど、ちあきなおみさんなどの70~80年代のアーティストさんだったり。今日も吉田拓郎さんを聴きながら飛行機で来たんですけど。
最近の方だと、椎名林檎さんや宇多田ヒカルさんのような世界観があるアーティストさんがすごい好きで憧れます。引き込まれるというか。

聴く人を肯定して、寄り添える歌手になりたい

– ご自身こういう歌手を目指しているというのはありますか?

ALLI
こんな歌手になりたいというのはあまりないんですが、ちっちゃい時から(人から)肯定されたい思いがあって、「いいやん、そのままで」って言われたかったんです。ただ黙って私の話を聞いてほしいって。それは今でもあるんですけど。
なので、私の歌を聴いてくれる人を肯定してあげられる、その人に寄り添えるような歌手でありたいなと思っています。

– ALLIさんの歌を聴く人が「今の自分のままでいいんだ」って思えるようになってほしいということですね。

ALLI
はい。そう思ってもらえたら一番嬉しいです。

最近、ハマってること。

– 定番の質問になりますが、ALLIさんの趣味やオフの過ごし方、最近ハマってることを教えて下さい。

ALLI
自分用のポーチや、シュシュを作ろうと思って、昨日手芸屋さんに行って材料を買ってきました。
これが新たな趣味になりそうな予感です(笑)
あと、映画を観るのがすごい好きで、今年、150本観るって決めてて、今、80本目なんですけど、やっと半分くらいに来て。私、趣味が少ないのでなにか達成感を得ようと思って。

– 印象に残っている作品は?

ALLI
私、タイムスリップものがすごい好きで、『今夜、ロマンス劇場で』(2018、主演・綾瀬はるか)を今年一発目に観て、大号泣しました。

– 『君の名は。』とかも?

ALLI
大好きです!3回観に行きました!最後寝ましたけど(笑)
洋画も好きで、一番好きなのは、『ある日どこかで』(1980公開のSFラブストーリーでやはり時間旅行の物語)。

ALLI

ALLIのライブの魅力とは?

– いよいよ8月28日に発売される1stミニアルバム「reflection」。7月29日、渋谷渋谷duo MUSIC EXCHANGEで新曲お披露目ライブを行われたそうですが、東京のお客さんの反応はいかがでしたか?

ALLI
とても温かい反応でした。音楽が好きなんだなぁっていうのがすごい伝わってきました。

– ズバリ、ALLIさんのライブの魅力はなんでしょうか?

ALLI
やっぱり、作品とは全然違う楽しみ方をしてもらいたいと思うので、その時その時でアレンジを変えたり、アコースティックでやったりバンド形式でやったりしています。
ステージ衣装もバラエティ持たせて、そういう部分も楽しめると思います。
そして、私は物販がすごい好きで(笑)、そういうのも含めて楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。

– ALLIさん自身が物販されることもあるんですね。

ALLI
はい。もう来て来て~!って。

被り物をして歌いたい。

– 先ほど、人前で自分を表現するのは得意じゃないとおっしゃってましたが、それは今でも?

ALLI
はい、得意ではないです(笑)今、こうやってインタビューを受けて自分のことを人が聞いてくれてるというのもゾワゾワします(笑)
歌う人ではありたいけど、注目を浴びまくる人ではありたくないなと(笑)

– 相反していて矛盾することろがありますね。

ALLI
そうなんです(笑) 歌を聞いてほしいだけなんですけどね(笑)なんか歌舞伎っぽい被り物して歌いたいなとか思うこともあります(笑)

– MCも苦手ですか?

ALLI
めっちゃ苦手です(笑)MCが苦手で、苦手で(笑)
ライブ前はMCで何を言えばいいんやったっけ?みたいな感じですね、いつも。

ALLI自身による、ライナーノーツ!

ALLI

– 1stミニアルバム「reflection」の各楽曲について、ALLIさんご自身のライナーノーツをお願いします。

1. You will be alright

ALLI
始めて友だちに向けて書いた曲です。あんまり「頑張れ」とか言わないタイプなんですすが、これも友だちを「肯定」している内容になっています。「このままの君でいいよ」って友だち目線で伝えたいなと思って。
曲調はすごくポップなので楽しく聞いてもらえるかなと思います。

2.reflection

ALLI
「reflection」って“反響”という意味があるんですけど、“今までを見つめ直して新しくスタートする”という意味もある言葉ということを知って、このタイトルにしたいと決めました。
歌詞にも「砂場の石じゃ キャンディにはならない」と始まってサビの最後に「でもそれでいい」とあるんですけど、「踏み出そうまではいかなくても、過去のことをいったん自分の中で受け止めて、じゃぁこれから」という感じを伝えたくてそうしました。

– 先ほどの「今の自分のままでいいんだ」っていう話につながりますね。

ALLI
そうですね。ずっとこの思いを曲にしたいと思っていて、やっと歌詞を書けました。

– ALLIさんご自身の生い立ちをなぞって、そしてそれを“肯定”している歌になっていますね。

ALLI
はい。私自身を知っていただける歌でもあるかなと思っています。

3.キミといた夏

ALLI
2年くらい前にできた夏の切なさを歌った曲で、ライブでも定番の楽曲なんですけど、唯一(お客さんに)クラップしてもらったり、手を振ってもらったりとか、一緒に一体となって楽しんでもらえるのがこの曲です。

4.会いたいでも会えない

ALLI
この曲の詩はSHiNTAさんが書いてくださったんですが、もらった瞬間「今までとは全然違うタイプの楽曲だ」って思って新鮮でした。アレンジもすごくカッコいいです!

5.Call

ALLI
身の回りで大失恋した人がいて、その人の話を聞くうちに、歌詞にある「あれから思うの 終わらないものなど一つもないのなら 何も知りたくなんかなかった」というフレーズを思いついたんです。
そして以前SHiNTAさんからいただいていた音源があって、それに合わせて歌詞を書き上げました。
失恋した人の気持ちそのものを歌った曲です。

6.踊ろDancing!!

ALLI
超楽しい曲です。踊りまくれる楽曲です。
この曲は酔っ払って作った曲なんですが(笑)、私そのものの曲なんですよ。
私、LINEもぜんぜん見ないし、そういうリアルなところが歌詞になってます(笑)
なので歌っていても楽しいし、こういう人っているんじゃないかなって思うんですよね。
歌詞に博多弁が入ってますし、「踊りに行こうよ 親不孝へ」の“親不孝”は天神の「親不孝通り」です。

– 方言の歌詞、楽しいですね。

ALLI
ですよね。もっと使お!

– 歌詞全体に、素のALLIさんが表現されている感じですね。

ALLI
はい、素な感じですね(笑)

1stミニアルバム「reflection」の聴きどころ!

– 最後に改めて1stミニアルバム「reflection」の聴きどころを教えて下さい。

ALLI
昨年のシングルリリース後、ずっと出したい出したい出したい!って私の中でも、ファンの方も待望のアルバムになります。
私のことを知っていただける楽曲がたくさんで、この2年、3年と私が活動してきた中で始めてできた楽曲だったり、私の心情をつづったものだったり、初めて挑戦する「reflection」という曲みたいな90年代のR&Bチックなサウンドだったり、すごいいろんなものが詰め込まれたミニアルバムになっているので、是非ほんとにたくさんの方に聴いてもらって、知っていただけると嬉しく思います。

ALLI

[インタビュー・写真:Jun Sakurakoji]

ALLI / reflection MV

YouTube player

ALLI / reflection [アリ / リフレクション]
発売日:2019年8月28日
価格:¥2,000(税込)
1. You will be alright
2. reflection
3. キミといた夏
4. 会いたいでも会えない
5. Call
6. 踊ろDancing!!
7. reflection –acoustic ver.-

ストリーミング配信サイト:https://linkco.re/CzD7QeR6

ALLI-reflection

イベント情報

●ALLILIPA!!
2019.08.30(金)18:30/19:00 the voodoo lounge(福岡)

●reflection発売記念 インストアイベント
2019.08.31(土)18:45/19:00 HMV&BOOKS SHIBUYA・ 6Fイベントスペース
2019.09.01(日)18:45/19:00 エンタバアキバ内イベントスペース(秋葉原)
2019.09.02(月)19:15/19:30 渋谷マルイ 8Fイベントスペース (※ZARA隣)
2019.09.04(水)18:45/19:00 タワーレコード福岡パルコ店 店内イベントスペース
2019.09.05(木)18:45/19:00 タワーレコード福岡パルコ店 店内イベントスペース

プロフィール

■ALLI
1996年2月15日生まれの23歳。福岡県出身。過酷な環境を生き抜きながらも歌手になることを夢見て幼少期を過ごす。
2017年、応募総数約8000人のネクストブレイクオーディションでグランプリ獲得。翌年2018年4月28日にシングル「僕がいる 〜15の自分に向けて〜」でCDデビューを果たす。同じく2018年4月からはFM FUJI「Music Spice+! 」のレギュラー出演もスタート。
デビュー以降積極的に全国各地でのライブ活動を重ね動員を増やす。
ツインプラネット所属。
公式サイト:http://alliprincess.com/

ALLI

■プロデューサー SHiNTA
幼い頃、親戚のピアノ教室に連れて行ってもらい興味を示す。
ピアノではなく、そこにあったエレクトーンに興味を持つ。
中学時代から作曲を行いながら、また音楽も研究し始める。
高校に入り、深夜ラジオ番組のコーナー企画にてグランプリを受賞。
EOS SOUND CONTEST’99にてコピー部門賞を受賞。
専門学校で音楽理論・DAWを学び、卒業後ボーカル&キーボードのユニットを組み活動。
その後、大学などの講師をしながら、福岡から全国・全世界へ発信していけるアーティストやアイドルの楽曲プロデュースで参加している。

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