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99歳 母と暮らせば

新しい幸せな介護の形とは?映画『99歳 母と暮らせば』初日舞台挨拶

99歳 母と暮らせば

「認知症になっても、うまく喋れなくなっても心がダメになったわけじゃない」

6月8日(土)より新作ドキュメンタリー映画『99歳 母と暮らせば』が公開され、スペシャルゲストに『ベトナムの風に吹かれて』等多くの映画・ドラマで活躍されている女優の草村礼子さんを迎え、初日トークイベントが新宿K’s cinemaにて行われた。

本作を手がけた谷光章監督が、自身の母を介護する姿を赤裸々に切り取ったドキュメンタリー。老老介護の現状とその生活を介護者・被介護者ともに気持ちよく過ごしていくためのヒントが見つかると、話題になっている。公開初日の本日は、上映前のロビーには多くの観客の熱気が立ち込め、温かな雰囲気の公開初日となった。

始めの挨拶で谷光監督は「これまでの介護を取り上げた映画とは違った切り口の「介護」の映画だと思います。認知症の母親が残り少ない人生で、どんなふうにすれば本当に幸せな介護、人生を終えてもらえるかと言う思いで作った映画です。」と本作に対する思いを語った。
これまで数多くの映画で認知症の役を演じてきた草村さんは本作を観て「私もお母さんみたいに100歳になった時に健やかにいられるか自信がありませんが、お母さんの笑顔、居心地の良さそうな顔が見れるこの映画がとっても好きです。」と笑顔で感想を述べた。
さらに谷光監督は介護の姿勢について「認知症の方々とは色んなコミュニケーションの取り方がありまして、口だけではなく、アイコンタクトや肌を触れることなどが大事。」と話した。
それに対し「Shall we ダンス?」にも出演の草村さんは老人ホームなどの施設で長年、社交ダンスを使ったボランティア活動を行っていることに触れ、「男女が触れ合ってダンスをするので、嬉しくなって、血の巡りが良くなったり活性化されて元気になるんです。」と述べた。舞台上で草村さんが谷光監督にダンスを教えるなど、谷光監督は驚きの表情を見せた。最後は大きな拍手に包まれ、温かいトークイベントとなった。

映画『99歳 母と暮らせば』

【あらすじ】
認知症を患っている99歳の母。足腰の衰えも進行して生活を営むことに苦難を感じている母を介護すべく、71歳の息子が母の実家に移り住んだ。老老介護に四苦八苦しながらも、母の人生最終章の日々を撮影していく。日常茶飯事で起こる失敗や苦難、そして母のチャーミングな一面や日々の出来事で輝く愛おしい発見の数々。介護され、介護する人たちが共に幸せに暮らせる介護とは?生きていることの愛おしさが心に沁みるドキュメンタリー映画。

監督・企画・撮影・編集・ナレーション:谷光章
出演:谷光千江子/谷光賢/谷光育子/谷光章小田中通子/谷光家の人々/川邊壽子/松本尚子/長田典/高橋綾子/前田由美子
協力:クローバーデイケアセンター/湘南ピュア福祉サービス/居宅介護支援事業所/わかば訪問介護ステーション/メディケアセンター
ミュージックエディター:井口明夫/サウンドエンジニア:引間保二/イラスト:はまぐり涼子
【2018年/日本/92分】 ©イメージ・テン
制作・著作・配給:イメージ・テン 配給協力:MAP
公式サイト:www.99haha.net

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2019年6月8日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開!!

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