映画『新宿タイガー』

その男、人呼んで新宿タイガー

監督・撮影・編集 佐藤慶紀 × ナレーション 寺島しのぶ

「新宿で40年以上、虎のお面を被ってド派手な格好をし、新聞配達をしている男を知っているだろうか?その男、人呼んで“新宿タイガー”!」
新宿タイガーとは一体何者か、そして、その新宿タイガーを受け入れる“新宿”の街が担ってきた歴史的役割とその魅力に迫ったドキュメンタリーが、ナレーションに女優の寺島しのぶを迎え、完成!第14回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門に正式出品された本作の初日舞台挨拶が行われました。(舞台挨拶動画&フォト)

映画『新宿タイガー』
新宿タイガー

3月22日、テアトル新宿にて行われた初日舞台挨拶には、新宿タイガー本人と佐藤監督に加えて、映画にも出演している、新宿タイガーを慕う俳優や、映画ゴールデン街の住人たちが多数登壇しました。
新宿タイガーの人柄の片鱗が伝わってくる、皆さん全員のコメントを紹介します。

[佐藤監督ロングインタビューはこちら]

初日舞台挨拶:タイガーを慕う皆さんの愛のコメント

映画『新宿タイガー』

– 初日を新宿で迎えられて

佐藤慶紀監督
新宿は色々な歴史があるので、最初はもっと新宿を考察することを考えていたんですけれど、タイガーさんはロマンを前面に打ち出して生きている方なので、タイガーさんと接するうちに、それに僕も引き寄せられて行きました。
今日は、タイガーさんと、そして、タイガーさんを慕うこんなにも多くの皆さんがいらっしゃってくれたのが、本当に嬉しいです。
僕よりもずっとタイガーさんをご存知の方々なので是非皆さんのお話をお聞きになってください。

新宿タイガー
最高の感動!ほんとにありがとうございます!
映画館で『ローマの休日』を見ているシーンを監督が撮影してくれたことで、大好きなオードリーとスクリーン上で共演できたのは、この上ない喜びです!

– タイガーさんにとってロマンとは?

新宿タイガー
いつまでも好きな人を想い続けること!ためらわずに!

– これだけたくさんの方々がお集まりになっていかがですか?

新宿タイガー
感無量!最高の感動をありがとうございます!
生涯で一度、最初で最後です。ほんとうにありがとうございます!

映画『新宿タイガー』
里見瑶子/新宿タイガー

睡蓮みどり(女優・文筆家)
タイガーさんとは10年来のお友だちなんですが、私が役者を志す前の学生時代の頃からの知り合いです。
この映画の見どころは、観れば観るほどわからなくなっていくところです(笑)

石川雄也(ゴールデン街のBARのマスター、役者)
タイガーのお友だちです。ふだんは、ゴールデン街のBARダーリンでマスターをやったり役者をやったりしています。
タイガーさんもちょくちょく飲みに来てくれます。

里見瑶子(女優)
久保新二さんの半生を描く映画で共演してからタイガーさんとお友だちです。
タイガーさんは今まで役者やってきて辛かった時も一緒にいてくれたり、そのたびにたくさんお話してくれるんです。そして目がすごい真剣なんです。

映画『新宿タイガー』
里見瑶子/新宿タイガー/睡蓮みどり

ただまりこ(ゴールデン街 88pルルドのママ)
いろんな人にタイガーの存在を見てもらえることがとても嬉しいです。
こう人がいてもいいんだ、生きていて楽しい!って思わせてくれるタイガーが大好きです。

Norie・W  フレアバタフライ
タイガーとは30年来の付き合いです。
この映画は、タイガーという歌舞伎者を切り口にしながら、新宿の近代史が俯瞰してわかるような作りになっています。
戦後の新宿に詳しい方には懐かしい映像がたくさん登場するドキュメンタリーです。
タイガーという人が生きていけるのが新宿という街なんだと納得できる映画になっていて面白いです。

速水今日子(ゴールデン街 夢二のママ)
みんな優しいこと言ってますが、タイガーは頑固でちょっとめんどくさいです。
でも憎めないんですね。
映画にも少し出てきますが、タイガーのご両親が亡くなって遺産相続の話が出た時、当時既に亡くなっていた弟さんの奥さんに全部譲られたんだそうです。「俺は新宿で新聞配達して生きていくしかないんだ」と言って。
その話を聞いてロマンだと思いました。

外波山文明(俳優・声優、「椿組」主宰)
タイガーとの付き合いは40年近いんですが、30数年前、僕の結婚式の時にこの格好で披露宴会場に来て、入り口で警備員さんに止められたことがあります。
そして、速水今日子さんがおっしゃったように、タイガーはめんどくさくて、困ったところもあるやつです。
でもそんな彼を受け入れるのも新宿という街です。
ちなみに、若松孝二監督の映画『われに撃つ用意あり』で石橋蓮司さんが演じる新聞配達員の役は、新宿タイガーさんをモデルにしています!

久保新二(俳優)
俺もタイガーとは40年以上の付き合い。タイガーとは一緒に飲みに行ったり映画に行ったり。
俺とタイガーは『日本侠客伝』の高倉健と池部良の関係みたいなもんだな!俺とおまえは親友でもあり、ホモ未満って感じだな。精神的なホモ(笑)

しのはら実加(役者・お笑い浅草21世紀)
今日は、こんなにたくさんの方がタイガーさんの人柄がわかります。
私もおにぎり、3000個を握ってきたかったです。

大上こうじ(役者・お笑い浅草21世紀)
お前はイチローの奥さんか!
タイガーは、私の劇団の劇場(浅草 木馬亭)に来ていただいて、それ以来のお付き合いです。
お付き合いってったって、今日で3回めですけどね(笑)
でも、高校生の頃も、新宿でタイガーを見かけたことはありました。
タイガーというフィルターを通してこの映画を観ると、新宿のまた違った魅力が見えると思います。

田代葉子(ゴールデン街でバー経営)
東日本大震災の後、私は東北に転居したんですが、楽天が優勝した時の新聞を、タイガーがたくさん送ってくれて、是非被災地の人へと。
で、気仙沼の人たちにタイガーの写真を見せたら、「なんだこれは!?大漁旗みたいだな」って(笑)
それ以来、気仙沼の人たちはタイガーのことを大漁旗と言っています(笑)
この映画が東北でも上映されますように!

皆さんのコメントは動画でもどうぞ!

映画『新宿タイガー』

[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]

【佐藤監督インタビュー】“新宿タイガー”という男。ドキュメンタリー映画『新宿タイガー』

映画『新宿タイガー』

STORY

東京のエンターテインメントをリードする街・新宿。
1960年代から1970年代にかけ、新宿は社会運動の中心だった。
2018年、この街には“新宿タイガー“と呼ばれる年配の男性がいる。彼はいつも虎のお面を被り、ド派手な格好をし、毎日新宿中を歩いている。
彼は、彼が24歳だった1972年に、死ぬまでこの格好でタイガーとして生きることを決意した。1972年当時、何が彼をそう決意させたのか?
彼が働く新聞販売店や、1998年のオープン時と2012年のリニューアル時のポスターにタイガーを起用したTOWER RECORDS新宿店の関係者、ゴールデン街の店主たちなど、様々な人へのインタビューを通じ、虎のお面の裏に隠された彼の意図と、一つのことを貫き通すことの素晴らしさ、そして新宿の街が担ってきた重要な役割に迫る。

出演者
新宿タイガー
寺島しのぶ(ナレーション)
八嶋智人 渋川清彦 睡蓮みどり 井口昇 久保新二 石川ゆうや 里見瑤子
宮下今日子 外波山文明 速水今日子 しのはら実加 田代葉子 大上こうじ、他

スタッフ
監督・撮影・編集:佐藤慶紀
企画:小林良二 プロデューサー:塩月隆史 撮影:喜多村朋充 写真:須藤明子
音楽:LANTAN  制作:Aerial Films  配給:渋谷プロダクション
製作:「新宿タイガー」の映画を作る会
©「新宿タイガー」の映画を作る会

公式サイト:http://shinjuku-tiger.com/
公式Twitter:@shinjuku_tiger1  公式facebook:@shinjukutiger

3/22(金)~テアトル新宿にてレイトショー公開他全国順次

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