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映画『麻雀放浪記2020』

ノーカット公開決定!映画『麻雀放浪記2020』完成報告ステージイベント&舞台挨拶

映画『麻雀放浪記2020』

白石和彌監督/ベッキー/斎藤工/もも/竹中直人

ピエール瀧容疑者が出演していることから、公開が危ぶまれた映画『麻雀放浪記2020』だが、3月20日、東映より予定通り、4月5日にノーカット公開されることが発表された。
この日は、夕刻より新宿バルト9にて「完成報告ステージイベント」&「完成披露試写“しない”舞台挨拶」が行われ、主演の斎藤工、ベッキー、竹中直人、もも(チャラン・ポ・ランタン)、白石和彌監督が登壇した。(フォトギャラリー)

※3/21 0時追記 

ノーカット公開の経緯

本作の公式サイトでの告知文によると、映画公開を決めた理由として「映画の上映は有料かつ鑑賞の意思を持ったお客様が来場するメディアであり、テレビ放映またはCMなどのメディアとは性質が異なる」としている。
昨今、出演者の不祥事などで、作品の上映・放送が自粛されることが半ば常となっていたが、今回の東映の判断はそこに一石を投じた形になったと言えよう。

物語の舞台は、【東京■リン■■■】が中止となった2020年の新たな《戦後》。人口は減少し、労働はAI(人口知能)に取って代わられ、街には失業者と老人があふれている近未来。
そこに1945年の“戦後”からやってきたという坊や哲(斎藤工)が、思わぬ状況で立ちはだかるゲーム“麻雀”での死闘を繰り広げる。ギャンブルじゃない、競技としての“麻雀”を闘う大スペクタクルとなっている。

完成報告ステージイベント&完成披露試写“しない”舞台挨拶 詳細レポート

3月20日のイベントに登壇したのは、昭和から平成へタイムスリップするギャンブラー“坊や哲”を熱演した主演の斎藤工、哲を現代で面倒をみることになる地下アイドルのドテ子を演じた「チャラン・ポ・ランタン」のヴォーカル・もも、ドテ子と哲をタレントとして売り出そうとする芸能プロダクションの社長・クソ丸役の竹中直人、昭和の世界で哲に麻雀を教える、麻雀クラブのママ・ユキとAI搭載アンドロイドの2役に挑戦したベッキー。
そして、第61回ブルーリボン賞で2年連続の優秀監督賞を受賞し、1957年の今井正、1959年・1960年の市川崑に次ぐ、史上3人目となる快挙を果たすなど、“今一番攻めている”と評価される白石和彌監督。

完成報告ステージイベント

麻雀放浪記2020

ノーカット公開という判断について

– 映画完成の報告をできる喜びと、どんな映画になったのかのお気持ちは?

斎藤 工(坊や哲 役)
構想10年ということで、映画ができるまで寄り添ってきたので、今朝の公開の発表があるまで不安の中で過ごしました。今日の日を迎えられて、皆さんに笑顔で迎えていただいて、ほんとにホッとした気持ちでいっぱいです。ありががとうございます。
この映画は、ピータンを初めて食べた時のような映画です。何を観たのか僕ももう1度確かめたいという気持ちで、4月5日の公開を誰よりも待ちわびている人間の1人です。

麻雀放浪記2020

斎藤工

もも(チャラン・ポ・ランタン)(ドテ子 役)
今朝の会見で公開されるというのを見て、私も「ほんとによかった」とホッとしました。皆さんもどうぞ4月5日を楽しみに待っていてください。
この映画は、テンポのいいブッ飛び映画なので、私も何が起きたのかあんまり整理ができないまま撮影が終わってしまって(笑)私も公開が楽しみです。

麻雀放浪記2020

もも(チャラン・ポ・ランタン)

ベッキー(八代ゆき・AIユキ(二役))
撮影現場でスタッフの皆さん、出演者の皆さんの頑張りを見てきた1人として、4月5日に公開されるということで、ほんとにホッとしています。
この映画は、斎藤工さんは“ピータン”とおっしゃいましたが、私は“チャンジャ”のような映画だなと思っています。「ナニコレ?よくわかんない。どう咀嚼(そしゃく)すればいいの?でもクセになる。」という映画です。

麻雀放浪記2020

ベッキー

竹中直人(クソ丸 役)
僕は役作りに非常に時間をかけるタイプなので、2年12ヶ月、役作りの集中してきました。僕も公開されてホッとしています。

麻雀放浪記2020

竹中直人

白石和彌監督
2年数ヶ月前はまだ脚本には「クソ丸」はいなかったよ(笑)

竹中直人(クソ丸 役)
この映画はしゃぶしゃぶの鍋の熱湯に手をつっこんで肉を食う!って感じだね。
“熱くねえのかよ!”ってつっこむような(笑)
ほんとにとてつもなく楽しい映画になっています。

白石和彌監督
公開という決断が正しかったのか正しくなかったのかまだわからないんですけど、批判の声もあるかと思いますが、公開ということにしました。
楽しい映画を作ってお客様に楽しんでもらいたいという一念で作った映画です。

麻雀放浪記2020

白石和彌監督

– 改めて、この映画が公開と判断されたことについて。

斎藤 工
どの映画作品も公開までには紆余曲折あると思うんですけど、この作品はほんとにほんとに難産で、今朝の(公開という)一報を聞いた時もまだ状況がよく咀嚼できなかったです。
どの映画やドラマ作品にとっても、とても重要なピースのひとつであったピエール瀧さんの今回のことにより、苦しむ作品や人たちがたくさん出てくることはほんとに計り知れない。
現場で映画を汗水たらして作っている多くのスタッフのみなさん、キャストのみなさん、公開して皆さんに届けるというその一念で作品を作っています。
ですので、今朝の会見で公開されるということで、ひとまずホッとしています。

白石和彌監督
瀧容疑者がこのような事件を起こすとはゆめゆめ思っていなかったし、最近の報道では20代からということ聞き、今まで彼とは長い時間を共有した作品もあったのに気づけなかったのは、監督して不徳の致すところとも言えます。
瀧さんがやってしまったことは許すことはできないですが、「作品には罪は無い」ということと、この作品のためだけじゃなくて、日本の映画のためにも今回の判断となりました。
ただ、この判断が正しいのかどうかまだわからないんですけど、でもいつか、正しい判断だったと言ってもらえるようにと考えています。
僕は今まで映画の中で禁止薬物を使用するシーンも撮ってきました。これからは作品とは別に、禁止薬物使用防止の啓蒙運動に個人的に取り組んでいきたいなと思っています。

もも
瀧さんの報道を聞いた時はビックリしたんですけど、私は瀧さんとの共演シーンはありませんが、同じ映画に出演できることは嬉しかったので、とても残念です。
でも、公開されることになって良かったなと思っています。

ベッキー
瀧さんのニュースを知った時は大変驚きました。
私と同じシーンもありましたし、この作品だけではなく、いろいろなことがこれからどうなっていくのかと思い、いろいろな覚悟もしました。そんな中、予定通り公開されるということを聞いて安堵しています。

竹中直人
(ピエール瀧のことは)大好きな俳優でミュージシャンだったので、報道を聞いた時は夢が破られるような思いでしたね。でも、公開するということを聞いて、監督を抱きしめたい衝動に駆られました。
ほんとうに素晴らしくてとんでもない映画に仕上がっているので、是非、劇場で、ドーンってみんなで笑ってご覧いただきたい。そんな思いです。

完成披露試写“しない”舞台挨拶

シマウマといたす子?

もも(チャラン・ポ・ランタン)(ドテ子 役)
いつもは豚のヌイグルミを持って歌ってるんですが、今日はシマウマ(笑)
なぜシマウマを持っているかは・・・

– 今回の作品では、ももさん演じるドテ子がシマウマといたしてしまうんですよね?

もも
何を?って感じですよね。

麻雀放浪記2020

もも(チャラン・ポ・ランタン)

斎藤工(坊や哲 役)
たぶん、皆さんの想像通りのことです(笑)

もも
この作品のお話を聞いた時から、シマウマといたす、という役だと聞いていたので、あぁ?ん?っていう感情から始まりました。
ドテ子のキャラクターはブッ飛んでいるんですが、私とリンクするところもあったりして。

白石和彌監督
最初にお会いした時、「私、歌を歌っているのでここにいますけど、もしそれがなければ、私、完全にドテ子です」って言ってましたね。
それはもうシマウマのシーン含めて言ってるはずなので、大丈夫なのかな?と(笑)

もも
(笑)
詳しいことは、4月5日の公開日にわかりますので、お楽しみに!(笑)

iPhoneで撮影された本作

ベッキー(八代ゆき・AIユキ(二役))
この映画は、エンドロールが終わるところまでしっかり観てほしいと思います。
あと、iPhoneで撮影されたことも話題になってますが、iPhoneで撮ったとは思えないほどハイクオリティになってますので、これも4月5日の公開でご確認ください。

麻雀放浪記2020

ベッキー

ハッピーバースデー!竹中直人

竹中直人(クソ丸 役)
クソ丸を演じました。ひっさびさにハマり役だと思っています!
映画を観終わったら、なんてクソなヤツなんだと感じられるでしょう。
あと、今日で63歳になりました。ありがとうございます!こんなに大勢の方々に祝っていただいてとっても嬉しいです!
(会場拍手)

麻雀放浪記2020

竹中直人

旧作『麻雀放浪記』を超えることを目標に。

白石和彌監督
誰もが楽しんでいただける映画になったと思います。
どこが見どころかとは決められないくらい、すべてが見どころの楽しい映画です。
旧作の『麻雀放浪記』の魂も受け継いで作ったつもりですので、是非楽しみに公開をお待ちいただければと思います。

– 斎藤工さんは旧作『麻雀放浪記』もご自身の映画ベストに入るとおっしゃってましたが。

斎藤 工
子供の頃観て、映画というフィクションを観ているはずなんですけど、ドキュメントを観ているようで、ある種のトラウマを覚えたほどでした。
でも、戦後の日本の人々はこうやって立ち上がって自分を犠牲にしながら何かを掴んで、今に至ったんだなと、見えない何かを強烈に吸収したんですよね。

麻雀放浪記2020

斎藤工

– 旧作『麻雀放浪記』の加賀まりこさんのシーンに挑戦されたとか?

ベッキー
挑戦というとおこがましいんですけど、オリジナル作品で加賀さんが“元禄積み”という裏技みたいなことをやられているんです。
監督がワンカットで撮りたいとおっしゃったんですが、すごい難しい技なので、家でもベッドの横に雀卓を作って、朝起きたら“技”、仕事行って帰ってきたら“技”、寝る前に“技”みたいな生活を送り、なんとかワンカットで撮っていただきました。

白石和彌監督
撮影では、3カット目くらいでうまくいったかなと思ったんですが、ベッキーさんはもう1回やらせてくださいって言って、結局14カットも撮りました。

ベッキー
もう、大迷惑だったんですが、私、1ヶ月半練習してきて、もっとうまくできると思ったので。
斎藤さんもずっと付き合ってくださって。

斎藤 工
結局、使ったのは撮り直し後半のカットなんですよね。

白石和彌監督
そうです。僕のOK/NG関係なく、ベッキーさんのディレクションということで(笑)
でも、それが一番美しく撮れましたので。

ベッキー
ひとり隠し芸大会みたいな感じでしたが、ほんとにやりがいがありました。

– 竹中直人さんは旧作はご覧になられてますか?

竹中直人
はい。まだ髪の毛があった頃です。
でも、俺、麻雀はぜんぜんできないんです。
今回も麻雀牌をひっくり返すのが難しくって(笑)

– 『麻雀放浪記』から『麻雀放浪記2020』に生まれ変わったわけですが、どんな想いを込められましたか?

斎藤 工
リメイクがオリジナルを勝った作品というのが残念ながら少ないと思っている中、10年の紆余曲折もありながら、和田誠監督版『麻雀放浪記』をしのぐという看板を掲げているのはとてつもなく大きなものだなとも思っていました。
そして、本作において、佐藤佐吉の脚本、それを白石和彌さんが辿るという化学反応は、おそらく(原作の)阿佐田哲也先生が嫉妬するような作品が生まれるんじゃないかなという期待を胸に撮影に挑みました。
そしておそらく旧作を越えた、凌駕した作品に形としてなったと僕は思っています。

白石和彌監督
普通は、試写をやって、目の肥えたライターの方とか、いろんな方からなんとなくは評判を聞いて、「あぁ、そうなんだ」とか思うのですが、この作品は一切試写をしていないんです。
なので、僕自身今、不安で不安でしょうがないところもあるんですけど、ただ、どこにもない映画、観たことのない、今年一番ブッ飛んだ映画になっていることだけは間違いないので、それはほんとに楽しんで観ていただけたらなと思います。
もちろん、監督なので編集時に何度もこの作品は観ているのですが、その時に感じたのは“非常に中毒性のある映画だ”ということです。
昨年の8月にできてから、僕自身もう一度観たいと思ってお願いしても、観させてくれないんですよ。東映さんが。
なので、今まで自分の作品でこんなこと思ったことないんですけど、“今一番観たい映画”だなと(笑)
そういう映画になっております!

キャストと一緒に旧作鑑賞!

– では、最後にここで発表があるんですよね?

白石和彌監督
はい。今日は「試写“しない”」というイベントですが、実は上映する映画があります。

斎藤 工
はい。映画『昼顔』を(笑)

ベッキー
こらこら!(斎藤さんは)出てるけど!

白石和彌監督
僕、撮りましたっけ?(笑)

斎藤 工
撮ってない、撮ってない(笑)
実は、今日は1983年の『麻雀放浪記』をここで、僕らキャストと皆さんと一緒に観たいと思います。
そして上映後は、『麻雀放浪記2020』のムビチケをキャストから手渡しさせていただきたいと思います!

麻雀放浪記2020

フォトギャラリー

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もも(チャラン・ポ・ランタン)/竹中直人
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映画『麻雀放浪記2020』

物語

主人公・坊や哲がいるのは、2020年の“未来”。
なぜ?人口は減少し、労働はAI(人口知能)に取って代わられ、街には失業者と老人があふれている・・・。そしてそこは“東京オリンピック”が中止となった未来だった・・・嘘か?真か!?
1945年の“戦後”からやってきたという坊や哲が見る、驚愕の世界。
その時、思わぬ状況で立ちはだかるゲーム“麻雀”での死闘とは!?

出演:
斎藤工
もも(チャラン・ポ・ランタン) ベッキー 的場浩司 岡崎体育
ピエール瀧 音尾琢真 村杉蟬之介
伊武雅刀 矢島健一 吉澤 健 堀内正美 小松政夫
竹中直人
原案:阿佐田哲也(文春文庫刊)
監督:白石和彌
脚本:佐藤佐吉 渡部亮平 白石和彌 プロット協力:片山まさゆき
主題歌:CHAI「Feel the BEAT」(Sony Music Entertainment (Japan) Inc.)
音楽:牛尾憲輔
企画:アスミック・エース 制作:シネバザール
(C)2019「麻雀放浪記2020」製作委員会
配給:東映
公式サイト:http://www.mahjongg2020.jp/

2019年4月5日(金)全国公開

麻雀放浪記2020

[写真・取材:Jun Sakurakoji]

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