2011年3月11日 東日本大震災。

被災した障害のある人と、支援者たちを描いた、実話をもとに描いた劇映画

きょうされん結成40周年記念映画

先日の3月11日、東日本大震災から8年目を迎え、人々の記憶から薄れつつある今、その震災を舞台にした映画「星に語りて~Starry Sky~」が、来月の4月5日(金)吉祥寺アップリンクでの公開が決定した。
脚本は、漫画家・山本おさむ氏。監督は、大林宣彦監督作品の監督捕にも従事し、ドキュメンタリードラマや乃木坂46のショートムービーなどでの台頭が著しい、新進気鋭の松本動(ゆるぐ)監督。

1万8千人を超える死者・行方不明者を出した未曾有の災害において、障害のある人の死亡率が、障害のない人に比べ2倍であった事実は、あまり知られていない。
この映画は被災地を取材し、証言者たちの実話をもとに、その知られざる実情をフィクションとして描いた物語だ。

脚本は自らも被災を経験し、長きに渡り第一線で活躍し続ける漫画家の山本おさむ氏が務め、メガホンを取ったのは、大林宣彦監督作品の監督捕にも従事し、ドキュメンタリードラマや短篇映画での台頭が著しい、新進気鋭の松本動(ゆるぐ)監督。

作品は『ごく普通の人たちの群像劇』を描くため、固定イメージが先行する俳優よりも「知名度は低くとも、実力のある役者に演じてもらう事により、観客が自然と感情移入できる」という、脚本の山本おさむ氏と、松本動監督の強いこだわりによる実力派がキャスティングされ、そこに名バイプレイヤーとして活躍する螢雪次朗や、数多くの山田洋次監督作品に出演する赤塚真人、宮城県気仙沼市出身のアナウンサーでタレントの生島ヒロシらが名を連ねる。

そんな出演者の中でも注目されるのが、オーディションにより選ばれた、普段は障害者就労施設で働く障害当事者の方々で、松本監督は「障害のある人たちの強い人間力には圧倒されました。その存在感は素晴らしく、心を鷲掴みにされるお芝居には、本当に唸らされました。この映画の一番の見所です」と、熱く語っている。

今作は、全国にある障害者就労施設をはじめ、グループホームや相談支援事業所など、障害のある人が生きていく上で関わる事業を対象に、障害のある人々の労働や権利の保障を目指し、活動を続けている団体『きょうされん』の、結成40周年記念映画として製作され、一部の劇場での公開と並行し、全国各地で自主上映会を進めていくという。
映画はバリアフリー上映対応で、障害の有無に関わらず鑑賞が可能となっている。

松本動 監督メッセージ

私が強く願うことは、この映画を障害者福祉へ関心の無い人たちにこそ、ぜひ観てもらいたいという思いです。
私はこの映画に携わるまで、恥ずかしながら自分もその一人でした。
普段、障害のある人と接点が無い人たちは、きっと私と同じでしょう。
ですから、そんな人たちがこの映画を観て実情を知ってくれれば、きっと障害のある人たちの存在を意識し、関心を持ってくれるはずです。
人は、いつ障害を持つかわかりません。
それは病気や事故によるものかもしれませんし、健康である人も、歳を取ると共に何かしらの障害がある人になり得るのですが、それに気づいていない人たちが大勢いるのです。
この映画は、過去の東日本大震災を描きながら、すべての人にいずれ訪れる、未来の有り様をも描いています。
私はこの「星に語りて~Starry Sky~」を、一人でも多くの人に観てもらい、その真実を知っていただきたいのです。
そのためにも、障害のある人たちを描く作品というと、教育映画的になりがちですが、一つのヒューマンドラマとして、見応えのある魅力的な作品創りを心掛けました。

映画『星に語りて~Starry Sky~』

物語

岩手県陸前高田市の共同作業所『あおぎり』は、津波の直接的な被害からは免れたが、仲間の一人を失い落胆する利用者たちを、女性所長が励ましながら、一日も早く障害のある人が日常を取り戻せる様に歩み始めていた。
そんな中、全国障害者ネットワークでは、日本各地のグループが連携して支援活動を始めようとした矢先、「障害者が消えた」という情報が入り、避難所を回っても障害のある人がほとんど居ないという不可思議な現実に直面する。
一方、福島県の南相馬市では、原発事故により避難を余儀なくされていたが、共同作業所『クロスロードハウス』の代表らは、避難出来ずに取り残された障害のある人たちを、放射能の危険と闘いながら支援を続けており、安否確認のための障害のある人の情報が必要だったが、個人情報保護を理由に開示されなかったのである。
法律により守られる人権は支援の障壁となり、一刻を争う人命救助との狭間で苦しむ支援員たちと、被災した障害のある人たちの知られざる実情とは…。

予告編

出演:
要田禎子/今村澄子(共同作業所・所長)、螢雪次朗/小沢隆(秋田支部所属の施設職員)
今谷フトシ/森川秀二(共同作業所・代表)、植木紀世彦/大島明(岩手支部所属の施設職員)
枝光利雄/浦田光明(岩手支部所属の施設職員)、菅井玲/岡本真澄(陸前高田市役所職員)
入江崇史/瀬川功(全国障害者ネットワーク・連盟専務理事)、宮川浩明/河野慶次(南相馬市役所職員・福祉部長)
生島ヒロシ/八重樫亮(南相馬市役所職員)、赤塚真人/戸村克彦(視覚障害者)とナレーションの2役

監督:松本動
製作統括:西村直、企画:藤井克徳、脚本:山本おさむ、音楽:小林洋平、制作プロダクション:ターゲット、製作:きょうされん
〈2019年/DCP/カラー/5.1ch/アメリカンビスタ/115分〉
※バリアフリー上映対応
©きょうされん 〈公式HP:http://www.kyosaren.or.jp/starrysky/

4月5日(金)アップリンク吉祥寺にて公開!!
(全国順次上映開始)

アップリンク吉祥寺HP:https://joji.uplink.co.jp/

脚本/監督 紹介

脚本:山本おさむ プロフィール

長崎県出身の漫画家。代表作「そばもん ニッポン蕎麦行脚」「どんぐりの家」(日本漫画家協会賞優秀賞)「赤狩り」

監督:松本動(まつもと ゆるぐ)プロフィール

東京都出身。フリーの助監督として多くの監督たちの作品に従事し、大林宣彦監督「花筐/HANAGATAMI」では監督補佐を務め、同作の予告編も手掛けている。
現在は監督業に専念し、ドキュメンタリードラマや乃木坂46のショートムービーなどの監督を務めるなど、社会派からアイドルまで、幅広い映像分野で活躍しながら、意欲的に短篇映画も製作しており、2018年製作の「公衆電話」は、米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア/SSFF&ASIA」にて、ベストアクター賞を受賞するなど、国内外30以上の映画祭を席巻し、3つのグランプリを含む11冠に輝く新進気鋭の実力派監督。
〈松本動 official web site:http://kourui6.wixsite.com/yurugu