1月9日、第33回高崎映画祭各賞が発表された。
2017年11月から2018年11月末までに国内で劇場公開された邦画作品から、高崎映画祭選定委員会が選出したもの。
特別大賞に『花筐/HANAGATAMI』、最優秀作品賞に『斬、』が受賞。また、新進監督グランプリを『かぞくへ』の春本雄二郎監督が受賞した。授賞式は3月24日(日)、群馬音楽センターにて。

第33回高崎映画祭
開催期間:2019年3月23日(土)~4月7日(日)
会場:高崎市文化会館/高崎シティギャラリー/高崎電気館/シネマテークたかさき
公式サイト:http://takasakifilmfes.jp/
授賞式:3月24日(日)16時~ 於・群馬音楽センター

第33回高崎映画祭各賞

特別大賞

『花筐/HANAGATAMI』 大林宣彦監督 スタッフ・キャスト一同

受賞理由
映画は時に人生を凌駕する。イマジネーションはどこまでも自由であり、それを表現する映画もまた自由であることを、この映画は教えてくれる。
檀一雄の小説『花筐』を原作に、一人の映画作家は戦争の記憶を紡ぎ出す。
残酷な現実が次々と襲う中で、若者たちは生への渇望をむき出しにする。
かつての時代を生きた若者たちの生命の輝きは眩く、重厚だ。
「戦争に殺されるくらいならば!」彼らの意志の強さは色彩となり、空間芸術となって映画の中に立ち現れる。
映画の醍醐味を存分に活かしたダイナミックな世界観と、ジャーナリズムに溢れた作家性に感嘆するばかりだ。
美しく壮大な古里映画に最大の賛辞を込めて特別大賞とする。

花筐/HANAGATAMI
©唐津映画製作委員会/PSC 2017

最優秀作品賞

『斬、』 塚本晋也監督 スタッフ・キャスト一同

受賞理由
痛烈で強烈な映画体験であるばかりか、崇高で芸術的美しさに満ちた映画である。
武士の本分を理解しながらも、刀を抜けない侍の葛藤は、かの時代から現代まで通じる普遍性を持っている。
相手の命を奪うことの前には、自らのもしくは自らが大事に思う人たちの命を守ることが立ちはだかる。
授けられた役割を前に人は何をすべきなのか。
争いはいかにして起きるのか。報復の連鎖を止めることは果たして可能なのか。
深淵なるテーマに常に実直に向かい合い、映画が成しうる表現に挑み続ける姿勢に刺激を受ける。
優れた洞察力で人間の様々な側面を描き出し、独特で唯一の世界観を生み出すその手腕とチームワークに賞賛が集まった。

斬、
© SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

最優秀監督賞

瀬々敬久監督 『菊とギロチン』

最優秀監督賞

濱口竜介監督 『寝ても覚めても』

最優秀主演女優賞

原日出子 『鈴木家の嘘』

最優秀主演女優賞

趣里 『生きてるだけで、愛。』

生きてるだけで、愛。
©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会

最優秀主演男優賞

池松壮亮 『斬、』

最優秀助演女優賞

韓英恵 『菊とギロチン』

最優秀助演男優賞

東出昌大 『菊とギロチン』

最優秀新進女優賞

木竜麻生 『鈴木家の嘘』

最優秀新進男優賞

寛一郎 『菊とギロチン』

最優秀新人女優賞

南沙良 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』
蒔田彩珠 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』

新進監督グランプリ

野尻克己監督 『鈴木家の嘘』
春本雄二郎監督 『かぞくへ』

ホリゾント賞

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